2021年10月〜2022年3月に行った講演会・研修会一覧

タイトルをクリックすると詳細リンクにとびます。

 

2021年 10月〜12月

10/7〜10/8    岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(9回目)  
10/13   川崎市総合教育センター心理相談員研修 講師 
10/17  SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門 第1回」講師     

10/19 

 裁判所職員研修所「面接技法演習Ⅰ-❶」講師 
10/20〜10/21   (株)東北電力 秋田支社 社員 メンタルヘルス研修 講師  
10/27〜10/29    岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(10回目) 
10/31  SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門 第2回」講師  
11/2  裁判所職員研修所「面接技法演習Ⅰ-❷」講師   
11/4   岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(11回目)    
11/7    SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門 (追加開催)第1〜2回」講師 
11/10  裁判所職員研修所「面接技法演習Ⅰ-❸」講師  
11/11  千葉県内児童相談所職員研修会 講師 
11/12  さいたま家庭裁判所調査官研修 講師  
11/13  SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門 第3回」講師 
11/14  SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門 (追加開催)第3回」講師 
11/16   江戸川区教育研究所 事例検討会 講師   
11/17   千葉県市川市こども発達センター通園職員対象研修会 講師   (アンケート付き)
11/21    埼玉県県民活動総合センター講座「アドラー心理学のお稽古 第1回」 講師 
11/22    DICO(ダイアローグ国際会議オンライン)シンポジスト  
11/23    SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2021秋 ❶」コーディネーター 
11/25      横浜市こころの健康相談センター主催 令和3年度 依存症リカバリースタッフ向け研修の講師 
11/27       日本支援助言士協会主催オンライン研修会 講師
11/28       SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2021秋 ❷」コーディネーター    
11/29      岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(12回目)  
12/1        岩手県総合教育センター所員研修 講師
12/5      埼玉県県民活動総合センター講座「アドラー心理学のお稽古 第2回」 講師
12/5      SYプラクティス主催「オープンダイアローグ練習の集い2021冬」コーディネーター   
12/6     駒澤大学大学院・明星大学ゲスト授業講師
12/8      東京保護観察所 保護観察官 処遇会議 講師
12/11    公認心理師 現任者講習会(福岡会場) 講師 
12/15〜12/17   岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(13回目) 
12/19   埼玉県県民活動総合センター講座「アドラー心理学のお稽古 第3回」 講師
  2022年  
1/5   岩手県教育委員会主催 令和3年度 授業力向上研修(免許状更新講習)講師
1/10   SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2022冬」コーディネーター  
1/17   岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(14回目)
2/11     日本産業カウンセラー協会グループスーパービジョン・スーパーバイザー
2/13     SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2022 冬(追加開催)」コーディネーター
2/16     岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(15回目)
2/23        SYプラクティス主催「オープンダイアローグ練習の集い2022冬」コーディネーター   
2/25       岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(16回目)
2/28      社会復帰調整官専修科研修 講師 
3/6         日本個人心理学会一般演題発表
3/9        三鷹市教育センター事例検討会 講師  
3/10      千葉家庭裁判所調査官研修 講師
3/19    アドラー心理学協会主催オンラインセミナー「幸せな家庭や学校をつくるために」講師
   

 



2021年10月〜2022年3月に行った

 

講演会・研修会のレポート

 

《80》

日本アドラー心理学協会主催 特別セミナー 講師

 

日 時

 

3月19日(土)19時〜21時 

 

場 所

 

Zoomによるオンライン。

内 容

 

講演「幸せな家庭や学校をつくるために〜アドラー心理学からの提案」

 

参加者

一般の方20名。

メ モ

 

   日本アドラー心理学協会という団体は、アドラー仲間で一緒に日本個人心理学会の理事をしている梶野眞さんが代表をされていることもあって、以前から「セミナーなんかでお呼ばれされたらいいな〜」と思っていました。今回嬉しいご依頼をいただき、オンラインセミナー講師をすることができました。

 土曜の夜のセミナーで、私のセミナーが2時間、その後、同じアドラー仲間の山口麻美さんが最近共著で出された「学校が苦手な子どものためのアドラー心理学」という本の出版イベントを1時間という構成でした。  

 セミナーは「アドラー心理学が考える幸せとは? それをどのように実現していくか?」という内容で、以前から考えている「水平・垂直関係とのバランスについて」や、最近考え始めた「エンカレッジメント・メソッド Encouragement  Method (EM)」について、ワークを2度ほど挟みながらお話しさせてもらいました。

 参加者は、さすが土曜の夜にセミナーを受けようとする意識の高い方が多かったようで、もう少し多めに質疑応答の時間を取って、参加者と講師との質疑応答のやりとりの中で学ぶ感じにしてもよかったかな〜という感触でしたね。

 その後の出版イベントには、ほとんどの方が残って参加されていました。こちらも著者お二人の経験や本を書くことをめぐっての様々なお話が聞けて、とても勉強になりましたね。

 さて、これで2021年度の私の研修や講演活動はおしまい。今年度はなんと全部でちょうど80回の活動でしたか〜! 準備は苦労した記憶が多かったですが、終わってみると楽しい思い出ばかりですね。来年度4月からは、またどのような出会いや学びがあるか、楽しみです!

 

以下にセミナー参加者からいただいた感想を掲載します。

 

・昨日は楽しい講演をありがとうございました。

 私はアドラーを学んでいくうちに子どもに関わる仕事がしたいと学童支援の補助の仕事を始めることになりましたが、私の地域の支援員さんの多くはアドラー心理学をおそらく知らず、子どもたちへの対応に四苦八苦されています。 学校の先生方と同じく最近では親の対応も大変だそうです。

 八巻先生の昨日の講演を拝聴し、その後の横田先生、山口先生の話を聴き、やっぱりアドラー心理学を現場に取り入れると子どもたちが自らもともともっている力を発揮できる支援ができると確信いたしました。

 「Courage」ですね。 そして私が学童の子どもたちを「Encouragement」していけるよう、EMを実践していきたいと思います。 いつか地域の放課後児童支援クラブに広がるといいなと、頑張ってみたいと思います。

 八巻先生の講演でとてもEncouragementされました。 聴くばかりでなく、ブレイクアウトルームでコミュニケーションができたのも楽しかったです。 ありがとうございました。

 

・今回はアドラー心理学はコーチングの源流ということもあり、復習の意味を込めてこの度参加させていただきました。 改めて、アドラーは「心」を変えるのではなく「関係」を変える学問なのだということが理解できました。

 一度本で読んだ「私は相手の期待を叶えるために生きているのではなく、相手は私の期待を叶えるために生きているのではない」という言葉が、今また学んでみると深い納得感がありました。 現在自分がコーチングさせていただいているクライアントの中にも「誰か」の希望を叶えるために動いている方が多いのですが、コーチングがうまく機能している。と実感できるのはやはり「自分の関心ごと」にうまく目を向けられている方達です。(少し語弊があるかもしれませんが...) 自分自身の興味関心や思考の傾向を今の自分が知ることにより現状の捉え方が変わり、目の前の出来事をフィルターなしで捉えられるようになっているように感じます。

 また、心理学は「垂直的に人の心を掘るもの」と理解されているという説明も自分自身がそのような理解になっているな。と感じました。 これはカウンセリング=過去を取り扱う。というような先入観があるためなのだな。と後に振り返って感じました。

 アドラー的に考えればカウンセリングは「今」あなたが感じていることは何か?ということを他の様々な出来事にも当てはめていく、今の自分がどんな目的で過去を捉えようとしているのかを明らかにしていく→水平的な思考であり、視点が「今」から動かない。 過去を免罪符/ある種の言い訳にしている。 逆にフロイト的に考えればカウンセリングとは「過去」のあなたがどう感じたのかを垂直的に振り返っていき、過去の時点からの過去の書き換えを行なっていく→垂直的で視点が「過去」に飛んでいっている。 過去を現在の思考の原因としている。 というように理解しました。 こう考えるとアドラーの方が実は手厳しく、フロイトは優しい印象を受けました。

 八巻先生の「人間最後は水平になる」という言葉から昔ながらの典型的なおじいちゃん、おばあちゃんを想像しました。 彼らはどんな出来事が起こっても水平的なものの見方、教えや学びを持っており今後、自身のセッションの中でも自分が80代、90代になったとき...という質問を使ってみたいなと思いました。

 

 

  キレイなチラシを作っていただきました。こちらも感謝ですね。


 

《79》

千葉家庭裁判所調査官 自丁研修 講師

 

日 時

 

3月10日(木)13時10分〜16時10分 

 

場 所

 

千葉家庭裁判所 新館10階会議室+3つの支部(佐倉・木更津・松戸)からはオンライン参加。

内 容

 

事例検討3ケースと講義「面接技法を高める」

 

参加者

千葉家庭裁判所の本部と各支部に所属する調査官 約30名。

メ モ

 

   千葉家庭裁判所での研修は、2020年の12月以来。前回は若手の調査官のための研修でしたが、今回は千葉家庭裁判所に所属する全ての調査官が対象。コロナ禍ということで、本部と支部をオンラインでむすんでのハイブリット形式。また参加者同士のロールプレイやグループワークも禁止、ずっと全員がマスクをつけたままという中での研修でした。普段なら専門家対象の研修では、ワークを中心に展開させることが多いのですが、それが制限されて講義中心の研修は、どのように行なっていけば良いのか、いや〜知恵を絞りましたね〜。 幸い3名の若手の調査官が事例の一部の逐語を示したケースを事前に提供してくださることになったので、それらケース記録を見ながら調査官に「(アドラー心理学が示している)水平関係・水平思考をいかに取り入れていくか」という以前から持っていた問題意識を、やはり中心にやっていこうと思えるようになってからは、研修の骨組みができていった感じでした。

 当日は、前回同様に研修前に千葉駅近くで、お昼に美味しいタンメンを食べ、今回はさらに昭和時代にトリップしたような渋い喫茶店で美味しいコーヒーを飲んで、しっかりと気持ちを上げて(?)から研修会場の千葉家庭裁判所へ。(千葉市には美味しいお店が多いですね!)

 いざ研修になると、最初と最後の私の講義に対して、参加者からは質問や感想などがしっかり出てきて、それらの意見が間のシナリオ・ロールプレイとそれに対しての議論と絡み合って、結果的には良い展開になったと思えました。参加者のみなさんも熱心に参加してくださったように思います。

 休憩中や研修終了後に、2020年の研修を受けた若手の調査官から声をかけていただいて、「先生の研修はとても印象に残っています」とか「以前の研修で学んだことを調査でも生かしています。アドラーの本も読み続けています」などと、講師としてとても嬉しいコメントをいただきました。ぜひ調査官の皆さんに「水平的思想と関係作り」の学びと実践を続けていってほしいですね!

 

参加者のアンケートが届きました。以下に掲載します。(2022年4月7日)

 

1 講師の講義及び事例指導について  

  • 垂直的な面接、水平的な面接という概念は、直感的でわかりやすかった。垂直的な部分を意識化し、必要に応じて柔軟に水平的な思想や技法を取り入れていきたいと思った。  
  • 非常に面白く、かつ実践的だった。オープンダイアローグ等についてももっと勉強し、裁判所で使えそうなところを積極的に取り入れていきたいと思った。  
  • 調査官側のニーズや困りごとを把握された上で実践的なお話をしてくださるので大変わかりやすい。自分自身が陥りがちな対応や考え方について、新たな考え方やそれを実践するための方法も提示してくださったので、今後の調査にすぐにでも活用できそうだと感じた。  
  • フロイトとアドラーの思想を、垂直的、水平的と分類していたのが興味深かった。調査官として、当事者と敵対するのではなく、それぞれの言い分をきちんと受け止めることで、ケースが展開することも多いので、水平的面接技法は実務に即していると感じた。また、裁判所と当事者との関係が垂直的になりやすいことは自覚しておく必要があると感じた。ただし、講師もおっしゃっていたように、水平的面接技法だけでなく、垂直的面接技法が必要になる場面もあるので、場面に応じて使い分けることが重要であると感じた。  
  • 水平的関与や「なんでだろう」という視点に基づく質問や展開を試みることは、硬直的展開にならないためには非常に重要だと感じた。  
  • 八巻講師は家裁の実務もご存じなので、最終的に調査官が「ある程度の垂直的関与」をせざるを得ない場面での関与の留意点についてもぜひ今後ご指摘いただければと思った。  
  • あなたのことがもっと知りたいんですという気持ちで質問していくという最後の一言に、面接の勘所が集約されていると感じた。   

2 事例を用いた討議について  

  • コロナ禍で小グループのエクササイズやディスカッションができなかったことが残念だった。参加者の皆さんが熱心に質問してくれたり、講師が積極的に質問を募ってくださったおかげで学びの多い回になった。  
  • コロナ禍での面接技法研修で、ロールプレイができない状況だったが、ロールプレイのような雰囲気を味わうことができた。面接の一場面を抜き出した形でも、普段の自身の調査面接と重ねて振り返ることができた。
  • 具体的な場面に即して講師の助言を得ることができたので、理解しやすかった。  
  • 三事例ともに自分も過去に困りごととして経験したような場面であり、それを追体験しつつ、最終的には具体的な解決策や対応を検討できたので、大変参考になった。相手の自立性、主体性を尊重した質問が効果的であることを改めて実感した。  
  • 前半の講師の説明が、事例指導でより具体的になったと思う。  
  • テレビ会議だったこともあり、事例を使ったことで使い方が理解しやすくなったと思った。    

 

 

 

 下の写真)左から「タンメン胖(ばん)」とタンメン。 「喫茶ヨーロピアン」とコーヒー。 千葉家庭裁判所の新舘ビル。


 

《78》

三鷹市教育センター教育相談室 事例検討会 講師

 

日 時

 

3月9日(水)13時〜15時 

 

場 所

 

三鷹市教育センター3階会議室

内 容

 

事例検討3ケース

 

参加者

三鷹市教育センター教育相談室相談員4名。

メ モ

 

   この時期の恒例になっている三鷹市教育センターの相談員との事例検討会。コロナ禍ではありますが、しっかり対面で行われました。まあ私を合わせて参加者は5名で、しかも広い会議室が会場なので、ソーシャルディスタンスはバッチリでしたね。

 参加した相談員は昨年と同じメンバーで、すっかり顔馴染みになっているので、最初からリラックスムード。現在困っているケースについて、3ケースを検討しました。

 来月からは新年度というこの時期は、ある意味ケースをより良い展開にしていくために、相談員がしっかりと動く時期とも言えます。私も臨床活動する上で大切にしている言葉で、自分の論文にも引用した「節度ある押しつけがましさ」などを紹介しながら、引きこもりがちになる不登校の子どもにどう関わるか、難しい母親への対応、コンテンツだけでなくコンテクストも重視することなど、濃密な(?)話し合いができたかな。

 参加された相談員は皆しっかりとキャリアを積んでいる方ばかりなので、私も遠慮なく話せた感じ。実になる良い事例検討ができたと思いましたね。

 

 下の写真)三鷹市教育センター。梅がきれいに咲いていましたね(右の写真。ちょっと見えにくいかな?)。


 

《77》

日本個人心理学会 第2回学術大会 一般演題 発表者

 

日 時

 

3月6日(日)10時10分〜11時10分 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

一般演題:「共同体感覚の育成」の現代的手法としてのオープンダイアローグ

 

参加者

個人心理学会会員 約50名。

メ モ

 

   昨年に引き続いてオンラインの「個人心理学会」で学会発表しました。今回はこのところずっと取り組んでいる「オープンダイアローグ」についての発表。(下に私の発表抄録を載せておきました。)

 去年は大会長としての準備もしていた中での学会発表準備だったので、大変だったのを覚えていたのですが、今年はこの学会発表のみに専念できたので、しっかりと40分間の発表の準備をできたのは良かったですね。そのせいか発表のパワーポイントの枚数が多くなってしまい、当日は少し駆け足気味の発表になってしまったのは反省点かな。ただ発表後に参加者からの質問もいくつか出て、しっかりと討論できたのは、とても良かったですね。

 その後の招待講演や大会シンポジウムにも参加して、全国の様々なアドラー心理学の実践を聞かせていただき、いつもながらとても勉強になった学術大会でした。

 シンポジウム後に企画された「学会アフターの会」(まあ〜懇親会代わりのオンライン飲み会)にも参加して、大会実行委員の準備を労ったり、学会を振り返ったりして、こちらも楽しかったな〜。

 そこにも参加していた八巻ゼミOBのH君が、その会の中で「確か、八巻先生は3月が誕生日でしたよね〜」とふられたので、(内緒にしようと思っていた)今日が誕生日であることを述べると、参加していた皆さんから「Zoomの祝福のリアクション」をいただけました。いや〜いくつになっても誕生日のお祝いは嬉しいものですね! 妻からのプレゼントの美味しいお酒とつまみを飲み食べながら、20時過ぎまで会員同士で大いに語り合いました。うん、このような誕生日を迎えられて幸せでしたね〜

 

 下の写真)左から学会参加中のお昼は「おにぎらず」と味噌汁。「アフターの会」でのお酒「黒龍:火いら寿」とおつまみの  「明太子とクリームチーズのカナッペ」。  (学会参加中の食べ物ばかりの写真で、すみません!笑)

【日本個人心理学会 第2回大会 発表抄録】

「共同体感覚の育成」 の現代的手法としての オープンダイアローグ

演者:八巻 秀 ( 駒澤大学 ・ SY プラクティス )

1. 目的

 オープンダイアローグ(Open Dialogue 以下 OD と略)とは、 1980 年代からフィンランドで実践され、 発展し続けている主に統合失調症のケア技法・思想である (齋藤 ,2016)。 近年は、統合失調症以外への症状などへの適用や医療分野以外の領域でのミーティングへの適用が行われるようになっており、対話を重視したミーティングの方法・考え方として、応用され、世界中で広がりつつある。 筆者はここ数年、某地方のA県沿岸部の高校を中心にA県総合教育センターの主事らとのチームで「沿岸相談室」と銘打って、 訪問型のカウンセリング&コンサルテーション活動を行なっている。 沿岸部の高校をA県総合教育セ ンター主事 1〜2 名とチームになって訪問するというメリットを利用して、 OD の手法を使って、コンサルテーションやカウンセリングを行ったところ、 いわゆる「共同体感覚の育成」をささやかながら行うことができたと思われるケースが数多くみられた。 本発表ではいくつかの事例を紹介しながら、 「現代的な共同体感覚の育成」 と考えられる OD の臨床実践について考察する。

2. 事例(省略)

3. 考察

 学校が「共同体感覚の育成」の場であることに異論唱えるものはいないと思われる。 その思想や理論については、 アドラーの時代からこれまで考察され続けている (八巻ら,2017)。 しかし、その実現のための具体的な手法は、時代に応じた手法を新たに考えていかなければならないだろう。 現代における 「共同体感覚の育成のための手法」 としての OD の可能性について、当日は詳しく事例を紹介しながら考察する。

 

・斎藤環 著「オープンダイアローグとは何か」(医学書院)2016年

・八巻秀・深沢孝之・鈴木義也 共著「臨床アドラー心理学のすすめ」(遠見書房)2017年


 

《76》

社会復帰調整官専修科研修 講師

 

日 時

 

2月28日(月)9時〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Tearms)による開催

内 容

 

講義&討議「家族支援の方法」

 

参加者

全国の保護観察所に配置されている社会復帰調整官 22名。

メ モ

 

   保護観察所に所属している「社会復帰調整官」の研修を担当しました。あまり広く知られていないこの職業は、法務省のHPによると「保護観察所に勤務し,精神障害者の保健及び福祉等に関する専門的知識に基づき,心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った人の社会復帰を促進するため,生活環境の調査,生活環境の調整,精神保健観察等の業務に従事します。」と書かれていました。まあ犯罪を起こした人の社会復帰のために汗を流すソーシャルワーカーとでもいうのでしょうか。

 この社会復帰調整官の研修を担当するは、コロナがこのように広がる前の2020年3月以来2回目。その時は法務省の隣の赤れんが館で研修したのを思い出しますね。あの時はもちろん対面で、事例検討が中心でした。今回はオンラインで講義中心の研修でした。コロナ禍では仕方がないですね。Tearmsというアプリで行うという制約があって、普段Zoomを使い慣れているものにとって、やりずらさはありましたね。まあ〜少々トラブルもありました。

 研修内容は、「家族支援=家族療法」と最初に定義して、家族療法が生まれた歴史から「システム論」の考え方やその振る舞い方まで、講義と小グループによる討論を織り交ぜながら進行していきました。前回も同じ印象を持ったのですが、社会復帰調整官の方は真面目・熱心な方が多いように思えましたね。質問や感想も結構出てきて、それらに応えることで、さらなる学びの深まりができていったように思えました。 

 色々な人との「関係」「繋がり」を見ていく社会復帰調整官の仕事では、人と人の関係やつながりを見立てられる「システム論」が役に立つことは明らかですが、その学び+実践はまだまだ少ないかなという印象も受けました。ぜひぜひ今後とも「家族療法」の学びを続けていって欲しいものです。

 

参加者の感想が届いたので、以下に掲載します。

 

 ・社会復帰調整官は、地域関係機関のコーディネーター役として、対象者以外に家族、関係機関などと関わる。今回の講義を通じて、対象行為という問題を、対象行為時の対象者の疾病だけでなく、対象者をとりまく環境、対人関係、社会との接触などから考えることで、対象行為時のシステム(問題維持システム)と異なる良好なシステム(問題解決システム)を発見できるような手応えを感じた。今後、実際のケースにおいて、上記の考え方でケースフォーミュレーションしてみようと思う。

 

・社会復帰調整官は、対象者を中心に支援をするため、家族関係について考えることが少ない。しかし、対象者の問題の中には、家族関係が影響していることもあると意識を向けることの必要性を認識することができた。また、対象者を取り巻く環境は、家族だけではないため、治療が難航している対象者と指定入院医療機関のMDTチームとの関係性を分析することも、解決の糸口になると思うため、今後の面接等にいかしたい。

 

・ディスカッションや事例を交えながらの活気ある講義は、聴くというよりは、参加した気分を味わい、心地よさを感じられる講義であった。講義の構成や進め方も非常に勉強になった。システム論については、「悪者探し」をするのではなく、システムの問題と捉え、どのようにシステムチェンジすれば健全なシステムとなり、問題解決につながるのか、という視点を持つことが大事であることを学び、今後活用していきたいと思った。

 

 


 

《75》

岩手県総合教育センター・スーパーバイザー業務(16回目)

 

日 時

 

2月25日(金)13時〜16時半 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

リフレクティングによる研究会や担当ケース、あるいはこの1年間の振り返り。

 

参加者

岩手県総合教育センター教育相談部門長期研修生5名+センター主事1名。

メ モ

 

   昨年の4月から行ってきた岩手県総合教育センター長期研修生の研修も今回で最後となりました。まあ〜コロナのせいで結果的にはオンライン開催が多かったですが、それでも対面も含めて計16回を実施することができました。

 今回も前回と同じように長期研修生3名が一人ずつリフレクティングによる振り返りを行い、それぞれこの1年間の学びを確認したように思えましたね。その中で、今年度の研修生5名のチームワークの良さを確認できたことも良かったと思います。私も一人一人に「その人の持っている持ち味や売り・強み」をフィードバックしました。

 「最後に5分ほど時間をください」と研修生から言われていたので、何かあるなとは思っておいたのですが、最後は研修生5人による私への感謝の気持ちを伝える替え歌の動画がサプライズで披露されました。いや〜嬉しさで涙が出そうになりましたね〜!!

 今年度の研修生は、いつも以上に学ぶ意欲やそのために自分が変わっていこうとする勇気が高いメンバーが揃っていたな〜とあらためて思えましたね!(その分、「ヨコ基金」がたくさん溜まりました〜笑!:昨年の6月2日〜4日の研修記録参照のこと) 

 さて、今年度の岩手県教育センターの仕事もこれにて終了。今年度の研修生が戻っていく教育現場での活躍を期待しつつ、来年度の新たな出会いを楽しみにすることにします

 

 

下の写真)今年度のセンター長期研修生と担当指導主事らと記念撮影2枚。


 

《74》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ練習の集い2022冬」コーディネーター

 

日 時

 

2月23日(水・祝)9時半〜15時半

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティングについて」

演習「リフレクティング・ワーク」「オープンダイアローグ・ワーク」

 

参加者

 

大学教員、就労支援員、地域生活支援センター職員、臨床心理士、スクールカウンセラー、小児科医

など 8名。

メ モ

 

   オープンダイアローグのロールプレイ体験を、オンラインでじっくりと行う「OD練習の集い」も、今回で3回目。今回は計5時間の長めの時間設定で行いました。いつもながら上記のようなバライティーな職業の方々にご参加いただきました。

 この「練習の集い」は「リフレクティング体験を2回以上経験している方」という参加条件をつけているため、以前に私の研修を受けておられる方ばかりでもあったので、まあ安心して臨めましたね。

 いざ研修を始めてみると、ウォーミングアップを兼ねたワークでは、自分の内的体験を素直に語ってくれる方ばかりで、そのことが参加者同士の安心感にもつながり、早々に参加者内の「対話」が進んだように思えましたね。2グループに分かれて「家族ロール作り」も行いましたが、こちらも2グループとも楽しそうに家族作りをやっていました。

 昼休憩をはさんで、前半と後半いずれも約1時間のオープンダイアローグのワークをすることができて、2つのセッションとも問題を抱えている家族に希望が持てるような展開をしていったのは、感動的でしたね。流石に5時間の研修時間を取っているので、いつもは駆け足になるワークの振り返りもしっかりできたので、時間構成としてはまずは良かったと思いましたね。私も「家族療法的な」配慮や工夫(最初の自己紹介について・リフレクティングの後は全体にふる・反応豊かに・状況への疑問を大切に・状況教示のススメなど)をコメントすることができて、参加者の皆さんのOD実践のための参考になったのではないかと思います。

 以下に示す感想にもありましたが、午前中に小休憩を取ることと、最後に質疑応答の時間も加えることが、次回への変更点・改善点になりそうですね。

 この「練習の集い」も継続的に開催していこうと決心できるような、手応えを感じる研修会でした。参加者に感謝・感謝ですね。 以下に参加者からの感想を記します。

 

 

 本日はありがとうございました。長時間ですが、2セッションやるのであれば妥当な時間と思います。最後のふりかえり部分は先生に質問できる時間があるともっと嬉しいので、 あと30分伸ばして、16時まででもよい気がします。 また午前中、ロールプレイのセッションが始まる前あたりで一度小休憩を入れていただけるとありがたいです。 内容的には今回もまたたくさんの気づきがありましたが、対話によりクライアントが実際に深まっていく様子を体感できたこと、普段の自分は相手の変化を五感を使って感じていることなどに気づけたことは大きな収穫でした。 自分がふんわり全体で感じている部分をより意識化し、コントロールできるようになると即時対応もしやすくなるのではと思いますし、言語化することで、より対話の質を高められるのではと思います。 日々の業務の中で意識して取り組んでいければと思います。 前回の自分が意識していたポイントを全然違う部分を意識しているのも続けてやっている面白さかなと思います。 緊張感のあるわくわくする時間をありがとうございました。 今回場を共有した皆様にも心より感謝しております。 また次の機会を楽しみにしています。

 

 本日は研修ありがとうございました。 リフレクティングが少し理解出来てきたかなと思います。ロール後の先生のご指摘も勉強になりました。貴重な資料と合わせてありがとうございました。 まだまだ研鑽が必要です。また、これからも研修に参加したいと思います。 今後も入門編とは別の研修が定期的に開かれるとうれしいです。

 

 9:30~15:30と6時間ながらも、実際に参加してみればあっという間に時間が経っていました。 私自身、今回リフレクティング・チームとして参加ましたが、進行役を他の方がやって下さったおかげで落ち着いた気持ちで、家族の関係性や話の中で語られていないことに意識を向けながら、家族側の会話に耳を傾けることが出来ました。 家族側を体験してみて学び得たことは特に大きかったです。 なぜなら今まで家族全体に対して「リフレクティング・チームの話を聴いてみて話したいことはありますか?」と投げかけていたのですが、これはある程度風通しの良いグループや関係性の中でなら活発に話も出てくるかもしれませんが、関係性が出来ていない、あるいは参加はするけど話はし辛い方などに対しては、個別に話を伺っていく方が良さそうであることに気づけたからです。 毎回参加させていただくごとに、色々な学びを得られて本当に感謝しております。

 

 

 


 

《73》

岩手県総合教育センター・スーパーバイザー業務(15回目)

 

日 時

 

2月16日(水)9時〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

リフレクティングによる研究会や担当ケースの振り返り。

 

参加者

岩手県総合教育センター教育相談部門長期研修生5名+センター主事1名。

メ モ

 

   久しぶりの長期研修生のスーパーバイズでした。実は、この2月10日に岩手県総合教育センターで、岩手県教育研究会が行われて、そこで長研生による研究発表を聞き、助言をする予定だったのですが、残念ながら研究会はコロナ禍のため対面開催は中止。研究発表や助言は動画を録画してオンデマンドによる開催という変則形式になってしまいました。というわけで、この1ヶ月間は長研生の発表動画を見て、私が助言を自ら録画するということやっていました。ですから長研生とは動画を通してはお会いしていましたが、直接は久しぶりでした。

 来週で今年度の長研生へのスーパーバイズも最後という時期になり、今回と来週の2回でどのようにできれば良いかというところから話し合いました。結局は、長研生一人一人と振り返りを「リフレクティング」も使いながら行うことに決まりました。

 そのやり方としては、まず一人の長研生と私が「研究会や現在担当している事例について」自由に語ってもらい、その後、その会話を見ていた他の長研生がリフレクティング・トークを行う。これらを何回か繰り返していくという形。実際やってみると、さすがオープンダイアローグで採用されているリフレクティングですね〜最初の語り合いから色々な話題に広がっていきました。最後は私から長研生に「勇気づけのコメント」を送って終了。この1年間の長期研修の振り返りをするにはとても良い時間となりました。

 今日は長研生の2名がこの作業ができたので、来週は残り3名のこの「リフレクティングによる振り返り」をやっていこうと思います。さて、どのような最終回になるか、楽しみです。

 

 

 


 

《72》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2022冬」コーディネーター

 

日 時

 

2月13日(日)9時半〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティングについて」

演習「リスニング・ワーク」「リフレクティング・ワーク」

 

参加者

大学教員、PSW、社会福祉協議会職員、臨床心理士、スクールカウンセラー、会社員など8名。

メ モ

 

   今年の1月10日に引き続いて追加開催となった「オープンダイアローグ体験の会」。今回も募集と共にすぐに8名の定員に達しました。ありがたいことです。今回も様々な職種の方が参加してくださいました。この「オープンダイアローグ体験の会」ももう10回以上開催していることもあって、内容のプログラムはほぼしっかりできてきている感じ。自己紹介から始まり、講義〜ミニワーク〜リフレクティング・ワークと時間進行はスムーズに(多少通信トラブルはありましたが〜笑)進めることができましたね。

 今回のリフレクティング・ワークでは、「聴くこととは何か?」「 対話することとは?」「 おしゃべりと対話とはどう違うのか?」など、根本的な問いを問いかける方が多かったのが特徴でしたね。そのような根本的・基本的な問いに対して、参加者の皆さんが一生懸命考えながら答えていたのも印象的でした。リフレクティングが繰り返されているうちに、「話し手に関心を向けること=安心感・心地よさにつながる」という「対話」に対する理解も進んで行ったのも、このリクレクティングを繰り返す対話の強みが出ていたセッションだったな〜と強く感じましたね。

 参加者の皆さん、それぞれ「対話について」何かをつかんでくれたように思いました。とても良いセッションだったと思います。 以下に研修終了後に届いた参加者からの感想の一部を示します。とても良い体験をされていることが伝わってきて、企画者としての喜びを感じました。

 

 

本日は貴重な機会を頂きありがとうございました。 話を聞いてもらうことの心地よさを体感することができました。 ODはチームで行うことが必須だと思いますが、現在の職場ではこの理論もなかなか浸透せず、単独でどうにか展開できないかと考えています。 ひとまずは、相談者の話を聴き、こちらが感じたことを伝えることから始めていこうと思います。 自分の気持ちを話すことに勇気が必要なこともわかりました。 複数の人が関わることで、自分の気持ちを色々な人が受け入れてもらえると安心することもあるのだと知りました。 日程が合いましたらぜひ次回も参加させていただければと思います。 明日からの仕事に活かしていきたいです。

 

とても清々しい気持ちで講座を終えることが出来ました。 話すこと・聴くこと・受け止めることなどなど、ワークを通して気付くことが沢山ありました。 こんなに自分の気持ちを受け止めてもらえることの心地よさを味わうのは、久し振りでした。 真摯に真剣にちょっとリラックスして共に学び合うメンバーの話を聴くことも新鮮で良い体験が出来ました。 奥が深いオープンダイヤローグをこれからも学んでいきたいと思いました。 (相手との信頼関係の中での対話が出来るようになると良いなあ~)

 

初めての参加者の方々とリフレクティング・トークを行い、自分たちが行われた会話についてリフレクティング・チームの皆さんの話を聞きながら話に聞き耳を立てている自分に気がつきました。何故このように聞きたくなるのか、色々考えながら参加していたのですが、自分のことが話されていると気になるよな、と。それは中学生の頃住んでいた家の2階にいる自分が、1階で話される父と母の自分の受験についての話がすごく気になるように、自分のことが話されるとすごく気になる、という気づきを得られました。でもそれに対して聞き耳を立てられるのも、最初のチームの中で自分が話したいことを話して、内部に余裕が作られたことで聞く余裕も得られているのではとも考えたり、色々な気づきを得られました。 また次回も参加したいと思います。よろしくお願いいたします。

 

オープンダイアローグの体験会でお世話になりました。 リフレクティングは、実際に体験をして良かったと思っています。 体験をして感じたのは、発言するのに困った時がありました。 その時は、人の話を聴くよりも、自分で何かを言わなければいけない思考になっていたことに後で気がつきました。 まさに川の流れに身を任せるような気持ちで、リフレクティングに臨むことが必要だったと思いました。 今後も、学習を重ねていきたいと思います。

 

ODについて全くの初体験でしたが、聞いて見て何となく知ったことと 体験したことは大きく違いました。 リフレクティングという構造の面白さは、体験してみないと分からないものですね。 安心な環境の中で、自分に関心を向けてもらえることの癒しの効果を、体験できたように思います。 普段の研修では心理士や精神科医が中心ですが、今回のOD体験会の多様性もまた面白かったです。

 

左の写真)研修中の私の机。あらためて見ると、結構雑然としていますね。


 

《71》

日本産業カウンセラー協会東京支部「相談室カウンセラーによる事例検討会」スーパーバイザー

 

日 時

 

2月11日(金・祝)9時半〜16時半 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

産業カウンセラー協会相談室カウンセラー3名による事例検討。

 

参加者

産業カウンセラー19名。

メ モ

 

   昨年に引き続いて日本産業カウンセラー協会の事例検討会のスーパーバイザーを担当。今年もオンラインによって、2時間ずつ3つの事例を検討しました。計6時間という長丁場の事例検討のせいか、昨年は終わった後はヘトヘトに疲れてしまったという記憶があったので、今年は自分が率先・先行して話すことをやめるようにして、参加者の皆さんの意見をできるだけ引き出すことをまずは心がけました。

 今年も事例はそれぞれ、パワハラ加害者のケース・強迫思考の強い女性のケース・孤独死を恐れる男性のケースなど、バライティーに富んだものばかりで、クライエントとの関係作りや会社組織からのニーズを汲み取りながらカウンセリングを行うことなど、カウンセラーとしてさまざまな配慮の重要性を参加者とともに学ぶことができましたね。事例提供してくださった3名のカウンセラーも、それぞれ自分の持ち味を発揮して、ケースをうまく展開しているように思いました。

 私なりに上述の心がけもあったこともあり、参加者からは質問や意見もどんどん出てきて、充実したあっという間の6時間でした。そのせいなのか、今年はグループスーパービジョン終了後の疲れも、それほどではありませんでしたね。

 このようなグループスーパービジョンは、もっともっと頻度を上げて開催されて良いものですね。

 

 

 


 

《70》

岩手県総合教育センター主催「長期研修生OBのためのコンサルテーション」コンサルタント

岩手県総合教育センター・スーパーバイザー業務(14回目)

 

日 時

 

1月17日(月)10時〜16時半 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

コンサルテーション:不登校生徒・保護者への対応。問題行動の生徒への対応。など。 

 

参加者

岩手県内の小・中・高校の教員5名(全て長期研修生OB)。

メ モ

 

   今年度の岩手県総合教育センターの教育相談部門の新しい事業として、「長期研修生OBのためのコンサルテーション」を始めましたが、前回は昨年の12月中旬に実施して今回は2回目。前回は岩手のセンターに私が行って、そこで対面やオンラインでのコンサルテーションを行いましたが、今回は私は東京のオフィスにいて、コンサルを受ける先生方(長期研修生OB)は自分の学校から完全にオンラインで行いました。一人45分の持ち時間で、お一人ずつ計5名の先生のコンサルテーションを行うことができました。

 それぞれの先生が、現場での対応困難な子どもや保護者のケースや、学校の教育相談の体制についての苦労話などを語ってくださいましたが、オンラインながらも、話し合っているうちに様々な対応のアイディアが自然に生まれてきた感じでしたね。まさに「言葉のやり取りから心が生まれる」といった「社会構成主義」的なコンサルテーションができたんじゃないかなと思える時間を過ごせました。

 このようにオンラインでコンサルテーションを行うことは、相談する先生方は学校にいながらできるので、時間をとりやすいし、私も東京にいながらできるので(岩手に行く楽しみはなくなりますが〜笑)お互いに無理なく実施できるのが良いですね。終了後のセンター主事との打ち合わせでも、来年度もこのオンライン・コンサルテーションは実施の方向で考えてくださるようです。私もやりがいを感じるお仕事の1つになりましたね。

 

 

《69》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2022冬」コーディネーター

 

日 時

 

1月10日(月祝)9時半〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティング・トークについて」

演習「リフレクティング・ワーク」など。 

 

参加者

臨床心理士・公認心理師・スクールカウンセラー・放課後デイケア職員・福祉相談員など、7名

メ モ

 

   今年初めてオンライン研修「オープンダイアローグ体験の会」。残念ながら当日体調を崩して1名の方が欠席されましたが、今回も様々な職種の7名の方が参加してくださいました。

 この「体験の会」は、オープンダイアローグには関心があるが、体験するのは初めてという方が最も多く、2〜3人くらいの方が「体験を積み重ねたい」という常連の方、という人数構成になることが多くて、今回もそんな感じでした。

 研修の内容は、まずは最初はオープンダイアローグの基本知識的な講義を簡単に行いますが、ワンパターンにならないよう、毎回内容を少しだけ加筆・修正するよう心がけています。この点は、常連の方に向けて「少しずつ講義内容は変えていますので、その点を注意して聞いてください」と今回からハッキリと伝えるようにしました。

 メインのリフレクティング・ワークでは、当然毎回参加者が違うので、対話の展開が全く違う(だからこそ常連さんがいるのでしょうね〜)、今回も対話を重ねるごとに参加者の緊張もほぐれて、話題が広がっていくのを感じました。 

 今回もまた参加者からの名言(?)がたくさん出たように思えましたね〜少しご紹介しましょう。

・対話は「川の流れ」のようなイメージ。

・対話はスポーツのよう。力を抜いて、自然にパス回しする感じ。

・自分がダメだと言える勇気。

・自然体でいられる場を作ろうとしている。

・予想外のことが起きるからこそ、自由になれる。

・場もまた対話の対象。

 他にもたくさんの学びになる言葉が飛び交いましたね。やはりこの会はいつも大きな学びになっています。また4月に開催したいと思います。 

 

 

《68》

岩手県 令和3年度授業力向上研修講座 講師

 

日 時

 

1月5日(火)14時35分〜16時5分 

 

場 所

 

アイーナ いわて県民情報交流センター7階「小田島組☆ほ〜る」、8階「803」

内 容

 

講義&演習「学校で活かす実効的なカウンセリング理論と技法」

 

参加者 岩手県内の小学校・中学校・高等学校・特別支援学校・養護教諭、261名。

メ モ

 

    2022年の仕事始めは、1月上旬の恒例のお仕事になっている岩手県内の教員のいわゆる「教員免許更新講習」の講師を担当してきました。今回も前日に盛岡入りしましたが、盛岡の最低気温がマイナス9度! 久々に顔が凍てつく感じを経験できましたね。

 もうこの研修も6年間担当していますし、夏と冬の年2回の開催なので、もう12回担当してきたことになりますね。 すっかり会場にも慣れましたし、研修の時間配分も落ち着いてできるようになりました。 今回も昨年夏と同様、講義と演習(グループワークを行いました)のバランスもうまくいったかな。残り時間を見ながら、ワークを行う時間をその場で調整したりできるようになったのも、この研修がしっかりと展開を体得できているからでしょうね。

 控室のモニターでご覧になっていた県総合教育センターの所長さんからも研修後に「先生の研修はワークがあるのが良いですね」というお言葉をいただきました。あらためて言われるとやっぱり嬉しいものですね。

 この更新講習は来年度も担当する予定が決まっていて、それも文科省の方針で来年度が最後とのこと。しっかりと最後までお勤めしたいですね。

 

 

 下の写真)上段左から「盛岡市内の開運橋から見た北上川」「岩手公園・盛岡城跡の石垣」「研修会場のアイーナと  

     右側に岩手山」。

      下の段左側から「岩手山が綺麗に見えました」「研修中にパチリ」「帰りの新幹線から見えた夕雲」

 

 

《67》

埼玉県民活動総合センター主催「アドラー心理学実践講座(第3回)」講師

 

日 時

 

12月19日(日)10時〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)開催

内 容

 

講義&演習「アドラー心理学のお稽古 第3回:共同体感覚について」

 

参加者 一般市民15名。

メ モ

 

    埼玉県民活動センターの研修「アドラー心理学のお稽古」は第3回で最終回でした。

 今回のテーマは「共同体感覚」。これまで考察を続けている「水平的な」思想・関係について、その反対の「素直的な」思想・関係と対比させながら講義して、何度も参加者をブレイク・アウト・ルームで小グループに分けて討論していきました。

 前回と同様にブレイク・アウト・ルームの後は、グループごとに代表の方から報告していただきましたが、その報告がまたとてもその後の議論を活性化させる良い意見が出てきていましたね。オンラインでのこの方法は、講師が一方的に話すより、参加者全員で話し合って・学んでいる感が出てくるので、とてもいいですね〜私も共同体感覚の新しい見方を学ぶことができたように思いましたね。

 最後は、共同体感覚の現代における実践+実現である「オープンダイアローグ」にも軽く触れて解説してみました。興味を持ってくれる方がいるといいな〜

   この講座もこれで終了。何人かの方から感想メールをいただいたので、下に記しますね。

 

・アドラー心理学は、岸見先生の本を読み、当時はかなりインパクトはあったのですが、その後、接する機会があまりなかったので、もう一度学びたいと思っていました。講座中は、グループワークも多くて、緊張感を保ちながら受講できたと思います。また、昨日の水平的思考のお話も、とても興味深いテーマでした。講座が終わってからも、時折、配布資料や、書籍等で振り返りをしたいと思います。

・先生の話を聞き、オープンダイアローグに興味を持ちましたので、本を購入したり、調べたりしてみようと思います。教育現場で働いているので、アドラー心理学を活かしていこうと思いました。 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

《66》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(13回目)

 

日 時

 

2021年12月15日(水)〜17日(金)

 

場 所

 

15日は、岩手県総合教育センター内の相談室。

16日は、大船渡東高校。

17日は、釜石高校。

 

内容と参加者

 

 

  15日は、岩手県総合教育センター長期研修生OBのためのコンサルテーション。長期研修生OBの教員4名。

  16日は、大船渡東高校の3年生と養護教員とセンター主事の4名でのオープンダイアローグ。 午後は同校教員 

 の研修会講師。研修タイトルは「教育現場で使えるオープンダイアローグ」参加者は同校教員約30名

  17日は、釜石高校3年生5名に対して「カウンセラーの仕事について」質疑応答。 午後は同校教員の研修会講

 師。研修タイトルは「『死にたい』と打ち明けられた時の対応について」参加者は同校教員約40名。

 

 

メ モ

 今年最後の岩手出張3日間。今回は最初の1日目は。花巻の岩手県総合教育センターで長研OBへのコンサルテーション。久しぶりにお会いする先生も含めて4名の現場の先生方のコンサルテーションを行いました。現場での困難な事例を聞かせていただき、このような中でも、先生方が誠実に様々な事例に一生懸命取り組んでおられる様子をお聞きすることができました。さすが長研OB、どのような事例であっても、しっかりと前向きに考えながら取り組まれていましたね。

 2日目(16日)からは、沿岸部に移動。まずは大船渡東高校に伺いました。午前中は10月にもお会いした3年の生徒と養護教諭も交えて面談を行いました。センターの主事と私とで4名でお会いできたので、前回同様に途中でリフレクティングを入れるオープンダイアローグ形式の面接を行いましたが、私とセンターの主事とでリフレクティングを行なっている間、それを見ていた生徒と養護教諭からは最後の方が笑いが起きていましたね。最後の方は生徒の表情が明らかに明るくなっていました。うん、オープンダイアローグ式の面接の効果を実感しましたね。 16時近くには高校の階段状になっている立派な大ホールを会場に教員研修としてお話ししました。「教育現場で使えるオープンダイアローグ」として講義と少しのワークをやって、最後の振り返りのワークを行いました。最後のワークをやっている最中に、午前中に面談に参加した養護教諭がステージに上がってきて「ぜひ、午前中にやったオープンダイアローグを教員に見せてほしい」とリクエストされ、急遽センターの主事二人とともにオープンダイアローグのデモをお見せしました。やはりリフレクティングを見た教員からは笑いが起きて、とてもなごやかなムードで研修を終えることができました。

 3日目(17日)は、大船渡から釜石市に移動。午前中から釜石高校の3年生計5名とカウンセリングを行いました。面白いことに皆「心理の仕事について」質問したいというもの。カウンセリングというより「カウンセリングの仕事について」の進路相談のようなものになりました。 その後、一人の教員のコンサルテーションをしたあと、やはり釜石高校でも夕方からは教員研修でお話しさせていただきました。 前日とは打って変わってお題は「死にたいと打ち明けられた時の対応について」。自分なりに経験上考えた「そう訴えてきた時のこちら側の心構え」について7つのポイントにまとめてお話しして、「相手の土俵に乗るための会話」のワークを行いました。それまで真剣に聞いていた先生方はワークになると意外にも楽しそうにお話ししていましたね。こちらも手応えのある研修ができたかなという感じ。翌日さっそく研修担当の養護の先生からメールが届きました。

 

 先日は教員研修会での講師をお引き受けくださり、ありがとうございました。 あの後、職員室のあちこちで「今年もよかった」「八巻先生の話はスッと入ってくる」といった声が聞かれました。 少しの時間でも先生方の間で情報を共有する大切さや、囲い込みすぎないことについて、すぐにチームとして実践できる内容を学ぶことができ、勇気をもらいました。 先生方も様々な生徒への対応に日々苦慮しており、先生のおかげでタイムリーで充実した研修会にすることができました。 本当にありがとうございました。

 

 このようなフィードバックは嬉しいものですね。また頑張りたいと気持ちが高まりました。

 

 

 写真左から)東北に行く途中の大宮駅でお昼の定番、駅近くの「多万里」のラーメン+玉子丼+野菜炒め。

 大船渡東高校のホールのステージ。私とセンター主事二人の椅子が並んでいます。

 釜石高校の正面。会議室前のホワイトボード。研修中のワークしている様子。

 17日の夜は、北上駅近くのホテルに宿泊。ホテル近くの「おでん千石」という居酒屋で、おでんと北上コロッケを食べました。気分良くひとり二次会に「スランジバール」というバーへ。お店と同名のカクテルをいただきました。

 


 

《65》

公認心理師現任者講習会(福岡会場) 講師

 

日 時

 

12月11日(土)10時10分〜16時 

 

場 所

 

南近代ビル7階 会議室(福岡市博多区博多駅南4-2-10)

内 容

 

 

講義&演習「公認心理師の職責」「関係行政論:司法・犯罪」

     「司法・犯罪分野における心理社会的課題と事例対応」 

 

 

参加者

公認心理師試験受験予定者 約100名。 

メ モ

 

   国際心理支援協会主催の公認心理師現任者講習会は2018年3月から約4年近く講師を担当してきましたが、この福岡会場で最後となりました。いや〜北は北海道の札幌から南は沖縄までいろいろなところで担当させてもらいました。

 今回も博多に前日入りしてゆっくりと博多の夜の一人飲みを楽しみました。

 講習会場は、コロナ禍ということもあり、広い会場でしたが、定員は100名と抑え気味。今回の参加者は看護師の方が多かったようですね。そのせいか(?)講義の合間のグループ討議は熱心に語り合っている組が多かったように思いました。

 最後は自分の経験から受験勉強のためのアドバイスもしっかりしました。参考になってくれたかな?

 講習会終了後は、国際心理支援協会のスタッフら6人で飲み会。3人以上の飲み会は久しぶりでしたね。4年間のお互いの労を労いながらも、「次はどんな面白いことする?」という話題でも盛り上がりましたね〜若い方々と話をすると、このような未来の話を語り合うのが楽しですね。さて、次はどんなお仕事が待っているのかな?

 

写真左から) 久しぶりの「羽田空港」。飛行機からの風景2つ「福岡空港近くで見えた島々」と「着陸直前の海に映る太陽」。 

福岡駅前はすっかりクリスマス・イルミネーションでした〜。

習会前夜にお邪魔したお店は「江戸心 山ぼうし」。そこでの一皿と日本酒は「蒸鮑と田中六十五」福岡の酒も美味しいですね! とても良いお店でした〜! 

講座中の講師席からパチリ。会場の広さは伝わるかな? 

お昼に食べた「元祖博多めんたい重」シンプルで美味しかったですね〜。 

講習後の夜は「魚蔵」という居酒屋へ。そこでの一皿は「カワハギの刺身と肝」

 

 

 

《64》

東京保護観察所 処遇会議 講師

 

日 時

 

12月8日(水)13時30分〜15時45分 

 

場 所

 

東京保護観察所 法務省ビル1階 集団処遇室(東京都千代田区霞ヶ関1−1−1)

内 容

 

 

2つの事例の検討。 

 

 

参加者

保護観察官9名。 

メ モ

 

   東京保護観察所の事例検討会(=処遇会議)は、昨年はコロナの影響で中止になっていたので、2年ぶりです。(まあ〜このような会は多いですよね。) 

 研修会場の東京保護観察所は、法務省のビルの中なので、駅は霞ヶ関駅近く。でもやっぱり2年前と同じようにいったん四ツ谷駅で降りて、お昼ご飯を食べました。四ツ谷駅近くの洋食の名店「かつれつ四谷たけだ」でしっかりと食べてから歩いて移動。あいにくの雨でしたが、少し時間があったので、途中赤坂で渋い喫茶店(コヒア アラビカ)でお茶してから研修会場へ。

 事例検討会は、2年前とは変わって、保護観察官だけの少人数でした。それも若手の保護観察官が多く、フレッシュな雰囲気。その雰囲気に乗っていくように私もざっくばらんにお話しして行ったところ、事例発表者も含めて、全体的に緊張感が解けて、良い(?)雰囲気になっていったかな?

 途中の休憩でも、事例発表者の名字がユニークだったので、名字話で話が盛り上がり、ますますざっくばらんになっていきましたね。参加者の皆さんそれぞれからも、とても良い意見や質問が出てきていました。みんなで事例を検討した感じになっていましたね。 

 終了後には事例発表者の一人から「楽しかったです!」という言葉もいただきました。そうなんですよ〜!。 事例検討会は(少し不謹慎かもしれませんが)楽しくやらなきゃ! あれやこれや提供された事例について、参加者が皆で「妄想」しながら「仮説」を立てていくことは、その事例が良い展開をしていくために、事例提供者のさまざまな工夫を見出せる材料の提供の機会として、とても必要な・重要な作業なんだな〜と改めて思いましたね。

 私もしきり役として(?)楽しくできましたね〜 うん、やっぱり研修前の美味しいランチと食後のコーヒーが良かったからかな?!

 

写真左から) お昼「かつれつ四谷たけだ」で食べた「牡蠣バター定食+メンチとクリームコロッケ」相変わらず美味しいですね! 

 途中寄った「コヒア アラビカは地下1階にあるので、そこへ降りていく階段。渋いですね〜。そこで美味しいコーヒーをいただきました」

 研修会場へ向かう途中で「この竹藪の向こうが首相官邸」「イチョウの木々も美しかったですね〜」

 

 

 

 

《63》

駒澤大学大学院・明星大学心理学部授業ゲスト講師

 

日 時

 

12月6日(月)10時40分〜12時10分(駒澤大学)・14時40分〜16時10分(明星大学) 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

駒澤大学大学院人文科学研究科心理学専攻「家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践」の授業のゲストとして 「オープンダイアローグについて」の講義と演習。

明星大学心理学部「こども心理療法論」の授業ゲストとして「臨床心理学的子育て論」を講義。

 

参加者

駒澤大学大学院心理学専攻の修士1年生7名。 明星大学心理学部の学生 約80名。

メ モ

 

   前期にも担当した大学の授業のゲスト講師を再び担当。今回は午前中は駒澤大学大学院、午後は明星大学の心理学部の授業で講義させてもらいました。

   駒澤大学の方は本来は私が担当している授業で、今年度は私が「サバティカル休暇」のため私の代わりに「やまき心理臨床オフィス」代表の久持修君に担当してもらっている授業に、私が反対にゲスト参加させてもらったというなかなか面白い状況でした。当日は久持君が私のオフィスに来てもらって、二人がそれぞれオフィスからオンライン参加して、授業を行いました。

 昨年は学部4年生で私のゼミ生だった子も参加していて、久しぶりにオンラインで会うことができました。こちらは私の最近テーマである「オープンダイアローグ」について、講義と少しだけワークを行いました。最後に人一人から感想をもらいましたが、とても良い手応えを感じましたね。

 お昼は久持君と近所の美味しいラーメン(白河中華そば 孫市)を食べて、午後からの授業にしっかりと備えました。

 午後は明星大学心理学部の学生対象の授業。約80名の学生相手だったので、講義が中心の授業でしたが、皆さん熱心に聞いてくれたようですね。早速学生からの感想が届いたので下に示しますね。

 

・今回は貴重なお話をありがとうございました。とても面白い内容とトークであっという間でした。僕の人生史上ダントツでタメになり面白い講義でした。人生のターニングポイントにもなりそうな気がしています。今回先生と出会えて嬉しかったし、ありがとうの気持ちでいっぱいです。できれば高校生の時に出会いたかったです。あと本買います。 今回は本当にありがとうございました!!

・ヨコの関係による「勇気づけ」という考えは今までの私にはなかったです。そして、私は塾講師として小中学生へ勉強を教えています。本日の17時から授業があるため勇気づけの基本言葉である「ありがとう」「うれしい」「たすかる」を早速使っていこうと思います。本日はありがとうございました。

・今回の授業で、最も印象的だったのが勇気づけと勇気づけに必要な行動についてです。これまでで辛いことや悩み事、上手くいかないときがあったときに、どうやって乗り越えるか分からなかったこともあったため、乗り越えていく方法の1つとして、勇気づけについて知ることが出来てとても有意義であったからです。本日は、有意義かつとても楽しい講義をありがとうございました。これからの人生を生きていく上で大切なことを学べました。

 

 他にもたくさんの嬉しい感想をもらいました。いや〜学生っていいですね!! このような素直な反応があると、やりがいを感じます。またゲスト講師の機会があるといいな〜

 

写真左から)授業終了後、オフィスの下のリビングで久持君と。これから飲み会です。

 家内が久持君のために料理を振るってくれました。その一部。白子のみぞれ汁と菊芋の素揚げ。他にも豪華なフルコースでした〜うまかった!!〜久持君も満足したかな。

 久持君は何と自分でコーヒー豆の焙煎をするとのことでお土産に持ってきてくれました。翌朝飲ませてもらいました。私好みの苦味がうまかったな〜!!

 

 

《62》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ練習の集い2021冬」コーディネーター

 

日 時

 

12月5日(日)13時半〜16時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティング・トークについて」

演習「リフレクティング・ワーク」「家族ロールプレイによるオープンダイアローグのワーク」

など。 

 

参加者

臨床心理士・公認心理師・スクールカウンセラー・大学教員・会社員・福祉相談員など、7名

メ モ

 

   この日は午前中のオンライン研修に引き続いて、やはりオンライン研修の「オープンダイアローグ練習の集い2021冬」を行いました。この「練習の集い」は、「体験の会」よりももっと濃密にオープンダイアローグを学びたい方のために企画したもので、今回で2回目の開催。リピーターの方も含めて7名の、やはり様々な職種の方が参加してくれました。皆さんオープンダイアローグの基本的知識は分かっていらっしゃる方ばかりなので、自己紹介の後の私の講義は少し駆け足でお話しして、できるだけワークに時間を当てるようにしました。

 簡単なリフレクティングのワークをしてから、2つのグループに分けて、それぞれが家族のロールを作ってもらって、交代でセラピストチームと家族チームでオープンダイアローグのロールプレイを約40分ずつ行いました。どちらのセッションも40分とはいえ、しっかりと対話が展開していき、もう少し時間があれば、さらに良い展開が見えたのではないかという感じでしたね。1回だけプレイを止めて私の方からスーパーバイズした場面はありましたが、それ以外はずっとオープンダイアローグ体験ができたように思いましたね。ただ、それぞれのセッションの振り返りをする時間がなくなってしまったのが残念! 事後メールで感想や振り返り等をいただくことにしました。

 「体験の会」と違って、この「練習の集い」に参加する方は、「しっかりとオープンダイアローグの対話を身につけたい」という気持ちがある方ばかりなので、もっともっと振り返りの時間をしっかりとる時間構成にした方が良いですね。次回の「練習の集い」は今回の3時間よりもっと長い研修時間で開催しようと思いましたね。

 

 

 

 

 

《61》

埼玉県民活動総合センター主催「アドラー心理学実践講座(第2回)」講師

 

日 時

 

12月5日(日)10時〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)開催

内 容

 

講義&演習「アドラー心理学のお稽古 第2回:全体論について」

 

参加者 一般市民17名。

メ モ

 

    先月の第1回に引き続いて、埼玉県民活動センターの研修「アドラー心理学のお稽古」の第2回。

 今回のテーマは「全体論 Holism」。今まであまり扱ってこなかったテーマなので、あらためて色々な資料を見ながら、少し時間をかけて準備しました。やはりアドラー心理学は、まさに「全体論」的な心理学なので、1つの「全体論」の概念について具体的に考えようとすると、必然的に他の「対人関係論」や「目的論」「共同体感覚」などと結びつけて考えた方が、色々なワークが考えやすかったというのが(当たり前ですが)準備しながらの大きな発見でした。

 始める前は「少しワークの内容が難しいかな?」とも心配したのですが、3〜4人の小グループにしてブレイク・アウト・ルームBORでワークしてみましたが、皆さん小グループになっても熱心に討論されて、BORの中でもとても良い意見が出ていましたね。BORの後、それぞれのグループの代表者から報告してもらったのもよかったです。

 次回は12月19日。それまでに質問をいただく予定なので、それを使いながら準備を進めていこうっと! 楽しみです!!

 

 

 

《60》

 

岩手県立総合教育センター所員全体会・講義 講師

 

日 時

2021年12月1日(水)13時10分〜14時10分

 

場 所

 

岩手県総合教育センター大会議室(管理棟4階)

 

内容と参加者

 

 

 講義&演習「校内ケース会議の新しいまわし方〜リフレクティングによるケース会議」

 岩手県総合教育センター所員、及び2021年度長期研修生、約50名。

 

メ モ

 一昨年と昨年とそして今年の3年連続で、岩手県総合教育センターに所属する所員と長期研修生が参加する「所員全体会」の一番最初の時間に1時間の講義を担当しました。光栄なことですね〜

 今回のお題は「校内ケース会議」。学校の教員間で事例性のある児童・生徒について情報交換し合う「ケース会議」は、以前から行われていたのですが、雑務が多くなり、別の会議等が多くなっている現在の学校では、開催する頻度が少なくなっている現状。 そこで、もっと効率よく、コンパクトに開催できるようなケース会議のあり方について、私なりに考察して提案してみました。

 この会議が開催される直前の11月末に、愛知県の中3生が同級生を学校内でナイフで刺殺するという痛ましい事件が起こったばかりで、その事件のことも取り上げながら、「教員が学年を超えて、もっと子どもたちの状況・情報を、教員全体で把握することの重要性」を前半お話しして、その流れの中でのケース会議の必要性について私なりの考えを述べさせてもらいました。(下に講義の際のパワーポイント資料を添付しておきます。参考にどうぞ) 

その上で、オープンダイアローグに使われている「リフレクティング」という手法を導入した「新しいケース会議」について述べ、さらに架空事例を提示した後、(オープンダイアローグの研修を受けている)センターの主事と私と二人でリフレクティングのデモンストレーションを行い、その後参加者全員でリフレクティングの実習を行いました。最後に参加者の何人かからフィードバックをいただきましたが、「このようなリフレクティングのようなことは以前の職員室ではやっていたこと、それが今はなくなっていた」と本当にそうだな〜と思えるような、とても良い感想もいただきました。まさに古き良きものは復活させなくてはなりませんね!

 終了後は早めにセンターを後にして、新花巻駅へ。そこから郡山駅(福島県)に移動。そこで家内と待ち合わせして美味しいディナーを食べました〜! たまにはいいもんですね!!

 

        下の写真)左から「行きの新幹線で久しぶりに食べた『牛たん弁当』あったかいのが良かったな〜」

            「新幹線の新花巻駅とそのホームからの風景。もうすっかり冬景色ですね」

            「郡山ディナーの料理を1つ紹介『香箱カニ』美味しかった〜! お店は『粋・丸新』です」

 

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21-12-1 校内ケース会議のまわし方(岩手県総合教育センター).pdf
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《59》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(12回目)
日 時

2021年11月29日(月)13時半〜16時

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催。

(研修参加者は、岩手県総合教育センター内の講義室)

 

内容と参加者

 

 

「長期研修生のための研修 第9回」 長研生へのスーパービジョン。

 2021年度長期研修生の5名とセンター主事1名。

 

メ モ

 約1ヶ月ぶりに岩手県総合教育センターの長期研修生のためのオンライン研修を担当。研修生たちも少しずつケースを担当するようになってきたので、一人ずつ30分程度で「ケースについての迷い・悩み・不安なこと」というテーマでスーパービジョンを行いました。

 「クライエントのニーズの把握の仕方」「エピソードを聴き出す」「感情だけでなく、行動もきく」などなど、継続ケースでセラピストが配慮することについてしっかりと確認できたかな? それぞれが懸命にケースに取り組んでいる様子が伝わってきて、とても好感が持てましたね。

 オンラインのスーパービジョンは慣れてはいますが、一人30分で5名の研修生を次々とSVして行ったので、最後は少々疲れましたね。もう少し一人にじっくり時間をかけてもよかったかもしれません。次回は一人にしっかり時間をかけて、少しゆっくりやっていこうっと!

 

 


 

《58》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2021秋(追加)」コーディネーター

 

日 時

 

11月28日(日)9時半〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティング・トークについて」

演習「リスニング・ワーク」「リフレクティング・ワーク」

など。 

 

参加者

臨床心理士・公認心理師・スクールカウンセラー・看護大学教員など、8名

メ モ

 

   「オープンダイアローグ体験の会2021秋」は早々に定員に達したので、今回は追加開催の分。今回も8名の様々な職種の方が集まってくださいました。

 今回は特に「沈黙」と「男女の会話の差」などについて話が展開していきました。本当にメンバーによって毎回対話の方向性が全く違っていくのは、驚きですし、「対話の力」を感じさせてくれますね。

それは参加者も同じ気持ちのようです。いかに幾つか参加者の感想を。

 

・オープンダイアローグ体験の会、本当にありがとうございました。 参加してみて本当に良かったと感じられ、またとても実りある楽しい会でした。 更に体験をさせて頂きたいと思いました。 Zoomからでしたが、八巻先生のお人柄も感じられ、先生の話も、もっとお聞きしたいと思いました。

・本日はありがとうございました。対話が広がっていくにつれてその場にどんどん溶けていく感じを体験でき、とても新鮮で楽しいセミナーでした。今日は八名でリフレクティングを行っていましたが、人数を変えたり、対人援助職以外の方々とも体験してみたいと感じました。

・3回目、久しぶりの参加で、とても有意義な時間となりました。対話のすばらしさ・たのしさを感じました。特に勉強になったのは、相手を否定しないことです。「たばこは良くないですよ。」というかわりに「続けるとどうなるでしょうね?」と未来形・疑問形で話すということ、すぐに真似したいと思いました。

 

 いや〜本当にこの会は「どんな方でも参加でき、いろいろな”対話”について学べる」という点で、続けていく意義を感じる会になってきましたね。また来年2月に実施したいと思います。

 

 

 

 

《57》

日本支援助言士協会 主催 第21期コミュニティカウンセラー養成講座 講師

 

日 時

 

11月27日(土)13時〜17時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義&演習「臨床現場でのものの見方・振る舞い方」

 

参加者

会社員・コミュニティカウンセラーの2

メ モ

 

    すで今は年2回のペースでお引き受けしている支援助言士協会の講座。今年からオンラインになりましたが、終局に苦労(?)しているようで、なんと今回は参加者2名。少し寂しくもありましたが、まあ〜大学院のゼミ気分でやれるのはいいかなと思い直し、やっていきました。

 少人数だからこその質疑応答のやりとりを大切にして進めていきましたが、参加者からすると本当に聞きたいことが聞けたようで、よかったですね。

   この講座は来年度の依頼もさっそくきていて、来年度も担当できるようですが、テキストはやはりオンライン講座に対応できるように、大幅に変えていった方が良さそうですね。少し考えてみようっと!

 

 

 

《56》

神奈川県横浜市こころの健康相談センター主催 依存症リカバリースタッフ研修会 講師

 

日 時

 

11月25日(金)18時〜19時半 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による研修

内 容

 

講義&演習「リカバリースタッフのメンタルケア〜アドラー心理学からの提案」

 

参加者 横浜市内で活動をしている、依存症からの回復支援を行う民間施設(ダルクなど)や、関連団体の職員(リカバリースタッフ)約30名

メ モ

 

    横浜市内にある(主にアルコール)依存症のリカバリー施設のスタッフのためのメンタルケアのオンライン研修を担当しました。当初は対面で9月に行う予定の研修でしたが、今年の9月はコロナ感染者が最悪の時期だったので、この11月に延期してさらにオンラインに切り替えて実施という準備のスタッフも大変でしたね。私は横浜に行くきっかけが1つなくなったのが残念でした。

 内容は、アドラー心理学をベースに、「ストレスの現れ方」の解説や「勇気を高めること」についてのワークを行なった上で、その実践方法などについてお話ししました。参考になったでしょうかね〜?

 まあオンライン研修ではありがちなトラブルがありましたが、なんとか最後までやり切ることができたかな。90分の研修時間では少し短いようにも思いましたが、参加者の皆さんは勤務後の参加ということで、このような時間設定が限界ですよね。

 

 

《55》

SYプラクティス主催「オープンダイアローグ体験の会2021秋」コーディネーター

 

日 時

 

11月23日(火祝)13時半〜16時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

内 容

 

講義「オープンダイアローグについて」「リフレクティング・トークについて」

演習「リスニング・ワーク」「リフレクティング・ワーク」

など。 

 

参加者

臨床心理士・公認心理師・PSW・大学教員・特別支援学校教員など、8名

メ モ

 

    すでに季節ごとに開催している「オープンダイアローグ体験の会」。今回も8名の様々な職種の方が集まってくださいました。この会は、結構リピーターの方が多く、2回はもちろんのこと6回以上も参加されている方もいて、企画者としてはとても嬉しいですね。確かにメンバーが変わると、ワークでの会話・対話の展開がまったく変わってしまうので、毎回私自身も勉強になります。やはり今回もそうでしたね。

 今回は特に「会話」と「対話」について話される方が多く、いろいろな意見が、まさに多様にポリフォリカル(多声的)に出てきました。その中で「会話から入って、対話になっていくので、良いのだな〜」という一参加者の言葉は印象に残りましたね。私からも最後は「対話と会話の違いを、辞書的な意味ではなく、それぞれが考えていくことが大切かもしれませんね。」と自分なりの感想を述べさせてもらいました。

 今後のこの会の色々なアイデフィアが、終了後に次々と浮かんできたので、これからまた楽しみな会になってきましたね。 以下、参加者からの感想の一部です。

 

・昨日は、内容の濃い時間をありがとうございました。2回目の参加でしたが、オンラインのオープンダイアローグの形式をもっと勉強したいと思いました。今後も機会を見て、参加させていただきたいと思います。よろしくお願いします。

・あれから気が付くと何かしながら「対話」と「会話」について考えていました。オープンダイアログは、もしかしたらその時よりも後からじわじわ効いてくるものかもしれないと感じました。これが垂直方向の対話なのでしょうか。今日はありがとうございました。また参加させていただきたいと思います。  

 

 

 

《54》

DICO(ダイアローグ国際会議オンライン)ワークショップ 講師

 

日 時

 

11月22日(月)17時〜19時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)開催

内 容

 

ワークショップ「セラピストが一名しかいない場合のオープンダイアローグ実践」

 

参加者 DICO参加者 約50名。

メ モ

 

    DICO(ダイアローグ国際会議オンライン)とは、「平和で幸福な生活を得るためには、より多くの人々の間で対話的なアプローチを促進させていくことが重要」というコンセプトのもと、世界のダイアローグに関する専門家が集まったオンラインによる国際学会。オンラインによる基調講演やワークショップが多数開催されました。

 私もワークショップの一つの話題提供を担当しましたが、そのお題が「セラピストが1名しかいない場合のオープンダイアローグの実践」についてというもの。まあ〜普段からやっていることをまとめれば良いと思って引き受けたのですが、いざ発表準備をしてみると、その実践の背景にある「一人でリフレクティング・トークをする」という意味や意義の考察が進んで、準備しながら、ものすごく勉強になりましたね。これが学会発表をする意義なんだな〜と改めて思いました。

 当日も少し慌ただしい雰囲気はありましたが、ゆっくり発表はできて、さらに以前から知り合いのベテランの臨床心理士の先生が参加者の立場から、コメントや新たなアイディアをいただけたのも、とても大きな学びになりましたね。

 

 

 

《53》

埼玉県民活動総合センター主催「アドラー心理学実践講座講師

 

日 時

 

11月21日(日)10時〜12時 

 

場 所

 

オンライン(Zoom)開催

内 容

 

講義&演習「アドラー心理学のお稽古 第1回:個人の主体性について」

 

参加者 一般市民18名。

メ モ

 

    今年の1月〜2月に対面で行われた埼玉県民活動センターの研修「アドラー心理学のお稽古」が、今年度はオンライン研修になって開催されました。対面の時は50名以上の参加者があったのですが、オンライン研修になって参加者が少なくなってしまったのは残念! まだオンライン参加のハードルはおおっきいのかな〜?

 研修内容は、アドラー心理学の基本概念の一つ「個人の主体性=自己決定性=主体論(皆、同じ概念を指しています!)」を取り上げて、ブレイクアウトルームを使いながら、講義とグループ討論を行っていきました。

 グループ討論の時は、それぞれのグループにお邪魔(覗きに)しましたが、皆さん熱心にとても良い意見をおっしゃっている方が多かったですね〜 それらの意見を元に戻った全体でシェアし切れていない感じがしました。 う〜ん、これはもう少し工夫が要るな〜と感じましたね。

 この講座はあと2回行う予定なので、その辺も含めて改善していこうっと! 

 

 

 

《52》

千葉県市川市こども発達センター通園施設職員対象研修会 講師

 

日 時

 

11月17日(水)15時半〜17時 

 

場 所

 

市川市こども発達センターあおぞらキッズ教室(市川市大洲4丁目:JR市川駅徒歩10分)

内 容

 

講義&演習「保護者対応のための面談のコツ」

 

参加者 市川市こども発達センター通園施設:あおぞらキッズ・おひさまキッズ職員22名

メ モ

 

    以前に一度伺ったことのある千葉県市川市のこども発達センターの通園施設(あおぞらキッズとおひさまキッズ)で2年ぶりに対面での研修を担当してきました。昨年も依頼があったのですが、コロナで中止になってしまったのですが、ありがたいことにまたお声をかけてくださって今回再び担当することができました。

 研修開始時間は15時半からと少し遅め。研修前のお昼ご飯は、私のオフィス(西国分寺)と会場(市川市)の間をとって、三鷹駅近くの美味しいラーメン屋ラーメン健やかにしました。予想通り行列でしたが、意外と早く食べられたので、小岩駅まで電車移動の後、市川駅まで歩き、市川駅近くの昭和を感じさせるいい感じの喫茶店で一休みしてから会場へ。(なんか研修前グルメが恒例になってきましたね〜笑)

 研修は施設職員の(多くは保育士さん?)皆さんが集まってくださり、仕事の疲れさえ感じさせないで熱心に私の講義を聞いたり、ワークに取り組んでおられましたね。「保護者面談のコツ」というお題をいただいていて、90分の時間だったので、講義は少なめにして、会話のワークを中心にやってみましたが、参加者の様子を見ると、それで良かったように思えました。

 昨日と今日とほぼ同じ地域(江戸川区と市川市)での研修でしたね。2日連続で東京縦断のJR総武線の旅を楽しんだ気分でした。いや〜旅の途中で研修講師、いいもんですね!

★ 写真の下に「参加者からのアンケート」を貼り付けました(11月25日)。

 

 下の写真)左から「ラーメン健やかの味玉醤油ラーメンとおこわご飯」「市川駅近くの喫茶店(タンネ本店)で、レモンシュカッシュとあんみつとコーヒーを頼みました。ちょっと食べ過ぎ?!」「会場の市川市子ども発達センター」「研修会場の前のスクリーン」「研修中のワークをやっている参加者の皆さん」

 

 

✔️ 参加者からのアンケートが届きました(2021年11月25日)

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参加者のアンケート
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《51》

江戸川区学校サポート教室相談員研修会 講師

 

日 時

 

11月16日(火)14時半〜16時半 

 

場 所

 

グリーンパレス 4階会議室(江戸川区篠崎町:新小岩駅徒歩20分)

内 容

 

学校サポート教室における中学生の事例検討

 

参加者 江戸川区内の学校サポート教室(適応指導教室)12名

メ モ

 

    この時期恒例の江戸川区の学校サポート教室の心理職対象の事例検討会に講師として参加。

 少し遅めのお昼ご飯として、会場近くの「こいわ軒」という洋食屋でランチ(かきコロッケとチキンフライの定食)をいただきました。古き良き洋食屋という感じで、雰囲気もお味も良かったですね。昼食後は少し時間があったので、会場近くの公園を少し散策してから会場へ(下の写真)。

 さて、この江戸川区学校サポート教室の事例検討会も、早いものでもう10年以上お呼ばれしていますね。以前は各学校サポート教室を会場にしていたのですが、ここ数年は「グリーンパレス」という教育相談室も入っている江戸川区の公共施設の会議室で行っています。10年もやっていると、心理相談員も入れ替わりがあり、今回も初めてお会いする方が2名ほどいました。皆若手の心理士なので、参加への熱心さが伝わってきましたね。

 検討した事例は、江戸川区内の学校サポート教室に通う中2女子生徒と家族との関わりについて。とても難しい事例だったと思いましたが、例発表した相談員は、まだ先日の臨床心理士試験を受けたばかりというキャリアにもかかわらず、とても良い関わりをされていましたね。途中参加者同士のミニ討論に時間も何回か挟みながら、皆で討論できた感じが良かったですね。

 終了後に担当の方から「来年もぜひお願いします」という依頼。やはり嬉しいものですね。いい気分になって、帰りは途中下車して、以前行きつけだった阿佐ヶ谷のジャズ・バーに数年ぶりにおじゃまして、良いひと時を過ごしました。たまにはこのような時間もいいもんですね〜!

 

下の写真)左からこいわ軒のかきコロッケとチキンフライの定食」「研修前の会場近くを散策:噴水や鴨、遠くに東京スカイツリーが見えました」「「会場のグリーンパレスの全景」「帰りに立ち寄った阿佐ヶ谷のジャズ・バーのカウンターから:いい感じのお店でしょ!」

 

 

 

《50》

SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門(第3回)」講師

 

日 時

 

11月13日(土)10時〜12時 ・ 11月14日(日)13時半〜15時半

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

講義「家族療法面接のコツ」

演習「家族ロール作り」「家族療法のロールプレイ」

など。 

 

参加者 臨床心理士・公認心理師・フリースクール教員・大学教員など、2日間合わせて14名

メ モ

 

    すでに2回実施しているオンライン研修「学外ゼミナール:家族療法入門」の第3回を土日の2日連続で行いました。土曜日と日曜のメンバーは違いますが、2日間とも参加者を2人か3人の組に分けて、それぞれの組で「何らかの問題を下開けている家族」の家族ロールを作ってもらい、交代で家族療法の初回のロールプレイをやってもらいました。

 家族療法の初回ですから、まず目標は「家族(システム)へのジョイニング」。参加者の皆さん苦戦している方は多かったかな。複数名いるセッションですから、一人が語る話を聞きすぎても、聞かなすぎてもいけない、その頃合いが難しかったかもしれません。また「エピソードを聴く」という部分も難しかったようで、14日のグループでは、私がロールプレイに加わって、エピソードを聴くデモンストレーションもやってみたりもしました。参加者の皆さんの参考になったかな〜?

 この「家族療法入門」の3回シリーズはこれで終了。家族療法の考え方・振る舞い方としてのジョイニング・家族療法ロールプレイ練習、と大体のプログラムはできたのですが、オンラインであることのメリットをもう少し活かしたプログラムにもっと進化させたいですね。またどのくらいの参加人数がベストなのかも、もう少し考えていきたいですね。

 以下、お一人の参加者からの感想の一部です。

 

・いつも大変有意義な研修を開催していただき、ありがとうございます。 3回にわたる家族療法入門の学外ゼミナールは少人数性でとてもアットホームな感じがあり、今回も楽しく参加させていただきました。 今年に入ってから、八巻先生からはアドラー心理学、家族療法、オープンダイアローグを順番に学ばせていただき、自分の中でそれらがやっと有機的に結びついてきた感じがあります。 以前にODの練習の会に参加した際は、家族療法とODをうまく融合すること自体が自分の中でよく分からなくなり、会が終わった後に消化不良のような不全感がありました。その後は家族メンバーはみんな違うし、色々な意見があっていいんだ、色々な意見があって当たり前と考えるようになり(ODの多声性)、ご家族と楽に関わることができるように私自身変わりました。以前まではシステム論できちんと考え、家族の意見をちゃんとまとめないといけないというセラピストの義務感のようなものがありましたが、それらから解放され、今回は不確かさに耐えつつ、家族メンバーそれぞれと向き合い、話をしっかりと落ち着いて聴けるようになったのは大きな変化でした。 あとオンライン研修でも家族療法のトレーニングは十分可能であることが実感できましたので、家族療法もODの練習の会のようなロール中心のものがあるとさらに勉強になると思います。また別の機会に企画していただけると大変助かります。 

 

 このような感想をいただくと、嬉しいとともに身が引き締まる思いになりますね! 今後もオンライン研修の企画を頑張っていきたいですね!

 

 

 

《49》

さいたま家庭裁判所調査官自庁研修会 講師

 

日 時

 

11月12日(金)13時半〜16時半

 

場 所

 

さいたま家庭裁判所  5階研修室(埼玉県さいたま市浦和区)

内 容

 

「少年事件の調査における面接技法」というタイトルで講義&演習。 

 

参加者   さいたま家庭裁判所に勤務する家裁調査官(少年部)15名。

メ モ

 

    1年ぶりにさいたま家庭裁判所での調査官研修を担当。昨年は家事部の調査官対象だったのですが、今年は少年部の(少年事件を担当する)調査官が対象。

 まずは恒例のお昼の腹ごしらえ、裁判所の最寄駅である浦和駅近辺で食事といえば「うなぎ」ですね〜!。今回は浦和駅から裁判所に向かって歩く途中にある「中村屋」にお邪魔しました。渋い入口を入ると、うなぎを焼く炭火焼きのいい香りが〜 その香りに誘われるように思わず「特上」を頼んでしまいました!(笑:下の写真) たっぷりの美味しいうなぎを堪能しました。

 研修では、夏に行った調査官向けのオンライン研修で使用した「傷害事件を起こした少年との第2回調査面接」のデモンストレーション動画をまず最初に見てもらってから、討議やワーク、その合間に講義という展開で行っていきました。内容的には「調査面接では、水平的な考えや関わり方が大切」というコンセプトで講義とワークを織り交ぜていきました。基本的にはワークの方をしっかりやるという方針だったので、講義は少し駆け足気味になってしまいましたが、もう少しワークと講義のバランスを変えてもよかったかもしれませんね。

 調査官の研修を受け持つ機会が増えてきたので、「垂直的」文化の裁判所の中で、この「水平的」な考えと関わりを、調査官にいかに学んでもらうか、ワークや講義内容をさらにブラッシュアップしていきたいですね。

 

 研修担当の方から以下のメールが届きました(12/15)

 先日はお忙しい中,御出講いただき,大変ありがとうございました。ビデオで先生の面接を見せていただいたり,ポイントとなる部分を実際にロールプレイで体験したりと,とても分かりやすく面接技法の勉強をすることができました。研修後に実施したアンケートもようやく集まりましたので,その結果につきましてもお礼かたがたお伝えしたいと思います。

「ロールプレイをはさみながら水平的な関係作りのための聴き方を学べたのは分かりやすくて有益だった。」

「先生の講義はテンポがよく,頭に入りやすかった。」

「再非行を防止するための具体的方策を少年自身が主体的に考えるようになるためにどのように働きかければよいかということや,非行抑止要因を探る具体的な方法が学べた。」

「少年との面接を活性化させるための工夫のヒントが得られた。」

「ロールプレイを伴うときは緊張感を伴い,時に苦痛に感じることもあるが,今回の研修はそのようなことがなく,気持ちよく受け止めることができた。」

などの感想があり,参加者からとても好評でした。また,充実した研修だったとの感想を持ちながらも

「事例を使えばさらに実務に即した検討ができたと思うと残念だった。」

と,時間の関係で事例が扱えなくなってしまったことを残念がる感想も見られました。

 

 

 以下の写真)左から「中村屋」の入口。「中村屋のうなぎ特上! 美味しかった〜! 満足です!!」。

      「さいたま家庭裁判所の建物」。

 

 

《48》

千葉県内児童相談所関係職員研修会 講師

 

日 時

 

11月11日(木)13時半〜16時半

 

場 所

 

 千葉市児童相談所 3階研修室(千葉県千葉市美浜区)

内 容

 

「ブリーフセラピー入門:効果的な面接のために」というタイトルで講義&演習。 

 

参加者   千葉県内の児童相談所に勤務するケースワーカーや心理職、約30名。

メ モ

 

    初めて千葉市の児童相談所に行って、千葉県内の児童相談所職員のため研修を行なってきました。研修会場の千葉市児童相談所は、JR稲毛駅からバスで10分+徒歩8分とのこと。まずはお昼ご飯を稲毛駅近くにあるカレー屋(カレーレストランシバ)でしっかりといただきました。本格的なカレーでしっかりと英気を養ってから研修会場へ向かいました。

 研修会場は立派な5階建ての建物(下の写真)。研修会場も100名以上は入れそうな立派な会場でしたね。研修前に担当の方とお話ししたら、なんと以前(8〜9年前?)の某教育研究所での私の研修を受けていたとのこと。そのご縁で今回の研修講師として呼んでいただけたようで、いや〜このような講師依頼はとても嬉しいですね!

 研修はいつものように講義と会話のワークを織り交ぜながら展開していきました。「ブリーフセラピー入門」というお題でしたので、ブリーフセラピーの基本的考え方(クライエントのリソースを探す)と基本的振る舞い(ジョイニング)にしぼって展開してみましたが、まあ、参加者の皆さんが楽しそうにワークをしている姿を見ると、少しはブリーフ精神(?)を伝えることができたかな?

 研修終了後に、最後まで後ろで見学してくださった所長さんから「ぜひ今後とも来ていただきたい!」と言ってくださったのは(まあ〜社交辞令が半分だとしても笑)うれしかったですね〜!

 来年もまた呼んでもらえたら、あの美味しいカレーがまた食べられるな〜笑

✴︎研修後アンケートが届きました。写真の下に追加しました(12/30)。

 

 

 以下の写真)左から「カレーレストランシバの入口とラムカレーセット。うん!美味しかった〜!」。

      「千葉市児童相談所の建物」。「研修会場の前のスクリーン」。

      「研修終えて帰りがけに遠目から児相をパチリ。夕焼け空が綺麗でしたね」。

 
ダウンロード
「ブリーフセラピー入門」研修後アンケート①
研修後アンケート①.pdf
PDFファイル 1'003.6 KB
ダウンロード
「ブリーフセラピー入門」研修後アンケート②
研修後アンケート②.pdf
PDFファイル 1.3 MB

 

《47》

家庭裁判所調査官養成課程第17期後期合同研修(第3回:第4班) 講師

 

日 時

 

11月10日(水)9時半〜12時半

 

場 所

 

裁判所職員研修所 1階会議室 (東京都和光市)

内 容

 

講義&演習「面接技法演習 1」第4班

自己紹介・シナリオロールプレイ・アドリブロールプレイ・講義・質疑応答 など。 

 

参加者

2020年度に採用された家庭裁判所調査官候補生(養成課程第17期)12名(第4班)。

指導担当調査官1名。

メ モ

 

    裁判所職員研修所での家裁調査官の養成課程の面接技法研修の3回目。今回で最後でした。また班が変わって、新たな12名の研修生を担当しました。やはり定番の「自己紹介」から始め、雰囲気がほぐれたところで、シナリオ・ロールプレイへ。それをみた後で受講生全員で「より良い面接になるためにどのようなアイディア・工夫があるか」について討論していきました。

 今回は「相手に合わせて行くこと=ジョイニング」ということがテーマとして浮かび上がってきて、クライエントのどんなところに調査官が「合わせて」いくのかという点で、講義とワークをその場で組み立てていきました。ワーク後の振り返りで皆さんとても良い意見が出てきますね。この養成コースの受講生はホント良い感覚を持っているな〜と改めて思いましたね。

 

 以下の写真)左は裁判所職員研修所の最寄駅「和光市駅の東口」入口」。和光市のイメージキャラ「わこうっち」

 

 

《46》

SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門(追加開催:第1〜2回)」講師

 

日 時

 

11月7日(日)10時〜12時・13時〜15時

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

講義「家族療法の始まり」「家族療法について」「システム論について」

  「システム論のおさらい」「家族療法的振る舞い方の実習」「ジョイニングについて」

   「複数名に対するジョイニング」 ブレイクアウトルームによる質疑応答とワーク など。 

 

参加者 臨床心理士・公認心理師・フリースクール教員・大学教員など、4名

メ モ

 

    すでに2回実施している「学外ゼミナール:家族療法入門」と同じものを追加開催して、日曜日の午前と午後2時間ずつで2回分を実施しました。新たな参加者は、人数としては4名と少なめでしたが、それゆえに大学院のゼミのような雰囲気になって、質疑応答も活発にあって、とてもよかったですね。

 同じプログラムをやるにあたって、今回は特に「家族療法は、心を見るのではなく、関係性を見る。さらに関係性からシステムを観察しながら、そこに溶け込んでいく」ということについて、しっかりと強調しながら、できるだけ丁寧に説明しました。そのせいか、それに対する質問や経験談も次々と参加者から出てきて、しっかりと家族療法の発想・思想についての学びを深めることができたように思えましたね。

 後半は、複数名へのジョイニングを体験してもらう「コンシェルジュ・ワーク」を行いましたが、皆さん家族ロールやコンシェルジュの役がとても上手で感心しました。ただ、そのワーク体験の振り返りの時間がなかったのは、残念でしたね。

 このグループの次回は14日(日)。次回はもっと実習中心で行きながら、しっかりと振り返りの時間も取っていこうと思いましたね。うん、しっかりと準備していこう!

 

 

 

 

《45》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(11回目)
日 時

11月4日(木)9時半〜12時

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催。

(研修参加者は、岩手県総合教育センター内の講義室)

 

内容と参加者

 

 

「長期研修生のための研修 第8回」 担当ケースについてのスーパービジョン。

 2021年度長期研修生の5名。センター主事1名。

 

メ モ

 約1ヶ月ぶりの岩手県総合教育センターの長期研修生のためのオンライン研修講師を担当。

 長期研修生も少しずつセンターの相談室のケースを担当するようになってきたので、今回は研修生一人一人に対してプチSVを行いました。 自分が担当するケースについてか、あるいはケースを担当するようになって見えてきた自分の課題を話題にするか選んでもらいました。 皆さん教員の経験はあるものの、本格的なカウンセリングを行い経験は初めての人ばかりなので、初回面接はなんとか終えたものの、次はどうして良いのかわからないという感じ。やはり以前から感じていた「教師としての顔(=仮面)」と「カウンセラーとしての仮面」をきちんと使い分ける必要があることを痛感していたので、「その2つの仮面をきちんと切り替えること」を強調しました。

 またこれは知らなかったのですが、ケースによっては「子ども担当」と「親担当」だけでなく、「学校担当」と言ってケースについて学校と連絡を取る役割もあるとのことで、そのかたは「コーディネーターの仮面」をつけることも確認し合いましたね。

 これまで理論的な面の学びが多かったこの研修ですが、これからは担当ケースを使ったSV的な学びにシフトしていくことになりそうですね。バンバン実践的なお話ができそうで、楽しみです。

 

 


 

《44》

家庭裁判所調査官養成課程第17期後期合同研修(第2回) 講師

 

日 時

 

11月2日(火)9時半〜12時半

 

場 所

 

裁判所職員研修所 1階会議室 (東京都和光市)

内 容

 

講義&演習「面接技法演習 1」

自己紹介・シナリオロールプレイ・アドリブロールプレイ・講義・質疑応答 など。 

 

参加者

2020年度に採用された家庭裁判所調査官候補生(養成課程第17期)12名(第3班)。

指導担当調査官1名。

メ モ

 

    裁判所職員研修所での家裁調査官の養成課程の面接技法研修の2回目。今回も班が変わって、新たな12名の研修生を担当しました。やはり定番の「自己紹介」から始めましたが、やはりそこで「面接における自分の課題」を聞いてみると、この後の研修での強調ポイントが朧げに見えてくるのがとても良いですね。今回の自己紹介が終わる頃には、今回の班の共通テーマ・強調ポイントは「質問の仕方の工夫」と私の中で決まっていきましたね。

 そのあとの基本プログラムである、参加者の一人が提供した事例でシナリオ・ロールプレイやアドリブ・ロールプレイを行いながら、受講者からの意見なども取り入れながら、より良い調査面接のための質問法をいくつか紹介しました。それらの中でも「それからどうした法」というその出来事での行動や感情の連鎖を聞いていく質問法に対する受講生の食いつきが良いように見えたので、それに関するワークを丁寧に行なってみました。うん、皆さん、しっかり手応えを感じているように思えましたね。

 これまでこの研修では、「ジョイニング」という考え方を先に教えていたことが多かったのですが、今回は「質問技法」を先に教えて、それをワーク体験してもらい、そこでの気づきを聞いていくと、そこから「ジョイニング」の考え方を自然に学んでいった感じでした。この順序の学びもありですね。

 この研修は後1回。また班が変わって新たな研修生との出会いが楽しみです。

 

 

《43》

SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門(第2回)」講師

 

日 時

 

10月31日(日)10時〜12時

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

講義「前回のおさらい」「家族療法的振る舞い方の実習」「ジョイニングについて」

「複数名に対するジョイニング」 ブレイクアウトルームによる質疑応答とワーク など。 

 

参加者 スクールカウンセラー・臨床心理士・フリースクール教員・小児科医など、10名

メ モ

 

    10月17日以来の「学外ゼミナール:家族療法入門」の第2回を開催。今回のメインテーマは「家族療法的振る舞い方・関わり方」。前回の反省点である時間配分に気をつけながら、テンポよく進めるように意識していきました。

 ブレイクアウトルームを多用しながら、システム論のおさらい・家族療法的な関わり方・複数名の人へのジョイニングなど講義と質疑応答を行いました。特に「複数名の人へのジョイニング」は、「コンシェルジュ・ワーク」というものを取り入れて、ワークで実感しながら学べることを目標としましたが、参加者の皆さんにとってどうだったかな?

 以下に研修後にきた感想を1つ示します。

 

・ 今回のロールプレイで、コンシェルジュ役をやってみての感想ですが、私は、家族成員それぞれが、なぜ〇〇に行きたいと思ってるのかについて語られる情報を理解、整理することにいっぱいいっぱいになり、結果的に関係性に着目することが意識から抜けがちになるなと感じました。 話を一通り聞いた後も、それぞれ意見が違う以上のことを共有できず、面接が停滞する感じがしました。そもそも意見が違う人たちが一緒に相談に来たのはなぜだろうということに着目できていれば、関係性を意識する面接に軌道修正できたかもしれないと思いました。

 

 他にも参加者それぞれがワークを通して、家族療法的振る舞いの「課題意識」を持ったことが感じられました。うん、オンラインのブレイクアウトルームでも十分に実習できる確信を持てましたね。

 次回は13日(土)。次回はもっと実習中心で行こうと思いました。

 

 

 

 

《42》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(10回目)
日 時

10月27日(水)〜29日(金)

 

場 所

 

岩手県山田町と宮古市、久慈市の公立高校(山田高校・宮古高校・久慈東高校・久慈高校)

 

内容と参加者

 

 

 岩手県総合教育センター「沿岸相談室」事業。教育指導主事2名とともに、4つの高校での教員へのコンサルテーションと生徒とのカウンセリング。 コンサルテーションは計11名。カウンセリングは1名。

 

メ モ

 10月2回目の岩手県総合教育センターの「沿岸相談室」事業へ合流。 今回は岩手県沿岸部の北部の山田町〜宮古市〜久慈市内の高校を計4つ訪問しました。前日から岩手県入りして花巻の東和にある温泉付きホテルに泊まり、翌27日は朝から沿岸部の山田町の山田高校に移動。そこで2名の教員のコンサルテーション。そこから昼食を挟んで、午後は宮古高校に移動して、定時制の生徒とのカウンセリング(1名)と教育相談担当の教員のコンサルテーション(1名)を行いました。

 翌日28日は再び宮古高校に立ち寄り、副校長や教員のコンサルを行い、久慈方面に北上。途中、田野畑村にあるリアス式海岸の展望の良い「北山崎」というところに少し寄ってから、やはり眺めの良い海岸線沿いにある「レストハウスうしお」で昼食(磯ラーメンと蒸しウニ丼を食べました!下の写真)。移動後の午後は、久慈東高校で教員3名のコンサルを行いました。ここの校長が何と私の中学高校時代の2つ下の後輩ということがわかり、急遽校長と2人だけで話をする時間を取ることになり、お互いに昔話や現場の苦労話を1時間ほどすることができたのは、嬉しい誤算でしたね。

 その日は久慈市内のホテルに宿泊。夜は地元の魚が美味しい居酒屋に同行の主事たちと地元の美味しい魚を堪能しました。(どんこという魚の刺身は初めて食べましたね〜美味でした!下の写真)

 翌29日の午前は久慈高校へ行き2名の教員のコンサル、午後は再び久慈東高校で2名の教員のコンサルと、結局コンサルは11名の教員と行ったことになりますか。生徒1名のカウンセリングも含めると、結構働きましたし、最後はだいぶ疲れましたね。帰りの車から見えた紅葉の風景が癒しになりました(下の写真)。

 今回も教育主事2名と一緒ということもあって、オープンダイアローグによるコンサルテーションはいくつかのセッションで試みてみました。やってみると手応えはあるのですが、行うにあたっての課題もいくつか見えてきましたね。その中の1つが、会話の途中で、私と主事とのリフレクティング・トークをする時間に入るタイミングを図るのが難しいということ。この入るタイミングはもう少し練習と共に考察〜理論化が必要だと思いましたね。

 ただあらためて、このコンサルテーションやカウンセリングをオープンダイアローグ的に行うことは、とても効果的であるという確信は持てましたね。今後のこの「沿岸相談室」でやっていくのはもちろんのこと、長期研修生の研修でも積極的に取り入れていきたいですね。

 

 下の写真は、上の段の左側から「岩手県普代村の『レストハウスうしお』から見えた三陸鉄道」「そのレストハウスで食べた磯ラーメンと蒸しうに丼」。「久慈東高校の校舎」と「久慈高校の校舎」どちらもまだ新しく綺麗な校舎でした。

 真ん中の段左から「久慈市内の居酒屋『寿々喜』で食べた『ドンコの刺身』」美味でした〜! 「久慈市内にある有名ラーメン店『千草』のラーメン。新横浜のラーメン博物館に出店したことがあるそうです」 

 さらに3枚連続で「帰りの久慈市から盛岡市に向かう車の中から見えた紅葉。ちょうど見頃でしたね〜!」 

「その途中の道の駅で見つけた怪鳥『オドデ様』の像」

 


 

《41》

東北電力(株)秋田支店 管理職 メンタルヘルスセミナー講師
日 時

 

2021年10月20日(火)13時半〜16時半 + 21日(水)9時〜12時

 

場 所

 

東北電力(株)秋田支店 4階大会議室(秋田市山王5丁目15-6)

 

内 容 講義&演習「職場のメンタルヘルス:心とコミュニケーションを整える」
参加者

東北電力 秋田支店社員(管理職)両日合わせて47名

メ モ

 

 

 昨年に引き続いて東北電力の秋田支店での対面のメンタルヘルス研修。やはり昨年同様2日間にわたり、秋田支店にいる管理職研修を担当しました。
 昨年と違って余裕を持って前日入りして、夜は秋田の美味しいものをしっかり堪能しました。このような日程の方が疲れが少なくて良いですね。うん、体力的に歳をとりました〜笑。

 当日は、ホテルからゆっくりと歩いて、秋の秋田の街を眺めながら会場に向かいました。秋田の紅葉はまだ少し色付きはじめたという感じ。会場に着くと、やはりコロナ禍、昨年と同様の入口で厳重な体温チェックの後、会場へ入室しました。
 3時間という長丁場の研修だったので、しっかりと休憩を挟みながら、講義とペアワークを組み込んで展開。参加者の皆さん最初はペアワークに戸惑っていましたが、次第に慣れてくると、後半は楽しそうに会話していましたね。

 講義では、業務における「メンタルヘルスの対応」は、通常の業務の発想とは違う、対応のスイッチの切り替えが必要なことを、何度も何度もしつこいくらい強調しました。前半はそのための「心を整える」工夫をお話しし、後半は部下の対応として「コミュニケーションを整える」として会話のワークをいくつか行いました。後半の会話練習は、部下などへの仕事上での対応だけでなく、普段の友人や家族(特に思春期の子供)への対応にも役立つことも、強調しましたが、そのせいか一生懸命ワークをしている方も多かったかな。

 参加者の管理職の皆さんにとって、おそらく慣れていない難しい会話のワークもあったと思いますが、皆さん、とても熱心に受講されていましたね。

 研修後に研修担当の看護師さんから聞いたところによると、東北電力では管理職クラスになると、2年ごとに東北6県内への転勤が多いとのこと。実は、今回の研修も単身赴任の方が比較的多かったようです。もし来年もやることがあれば、そのような単身赴任の方の生活も意識したメンタルヘルス対策を講義に盛り込んだ内容にしていこうかな?

 先ほど(10/25)研修担当の方から、アンケート結果が担当の方からメールで届きました。以下に記載します。

 

 アンケート結果がまとまりましたので,以下に記載いたします。

《研修内容について》

 参加者45名中43名が研修内容が有益と回答。 残りの方は,無回答(記載し忘れと思います。感想が肯定的な内容でしたので。)と どちらとも言えないが1名でした。これについては,普段意識していない内容のため,何となくの理解に留まることからどちらとも言えないと記載がありました。

《講師について》

 参加者45名中43名が適切との回答  残りは無回答1名とどちらとも言えないが1名でした。

《講義に関してのアンケート》

1. とても親しみやすく,飽きずに受講でき,講義の内容も理解しやすかった。

2. 傾聴するだけの講義ではなく,繰り返し討議やワークを挟むなど参加型の講義だったので 退屈することなく最後まで興味を持って聴くことが出来た。

3. 自らの職場と照らし合わせて集中して講義を受けることが出来た。これまでの業務経験で,自分が嬉しく思ったことを現場で行動してきた。それがP砲であり,間違っていなかったと実感することが出来た。

4. 話術が巧みで引き付けられた。

5. これまでのメンタルヘルスの関わる研修は,心得的なことがほとんどで,具体的な手法は今回初めて学んだ。

6. また機会があったら受講したい。

《職場でどう役立てられるか》

1. まずは,自分自身の心を整える。実践してみようと思う。

2. 「はい」の手法で会話をしていく。

3. 共感やP循環を意識して良好なコミュニケーションを図る。

4. これまでは,「傾聴」で終わっていたが,ここぞという時に「訊く」を実行する。

5. メンバーとのコミュニケーションをとる際,「ありがとう」などポジティブな言葉を意識したい。

 今回,印象的だったのは,アンケートを記載していた方の中に,「時間がないので,事業所に 持ち帰って記載しても良いか?今のままだと,とても良い講義を受けたのに,アンケートの 回答がとても薄っぺらで納得がいかなくて・・・」という参加者がいたことでした。 担当者として,大変,嬉しく感じました。 八巻先生,また,来年の10月も是非,よろしくお願いいたします。

 

いや〜嬉しいアンケート結果の内容ですね! それと・・・来年の秋もまた秋田に行けそう〜とても嬉しいですし、今からとても楽しみですね!!

  

 

写真)左から「東北電力(株)秋田支店」「会場前のスクリーン」「会場近くに(昔よく通った)ラーメン屋『吾作』があったので〜」「研修帰りに寄って、醤油ラーメンを堪能。うん、相変わらず美味しかった〜!」


 

《40》

家庭裁判所調査官養成課程第17期後期合同研修(第1回) 講師

 

日 時

 

10月19日(日)9時半〜12時半

 

場 所

 

裁判所職員研修所 1階会議室 (東京都和光市)

内 容

 

講義&演習「面接技法演習 1」

自己紹介・シナリオロールプレイ・アドリブロールプレイ・講義・質疑応答 など。 

 

参加者

2020年度に採用された家庭裁判所調査官候補生(養成課程第17期)12名(第2班)。

指導担当調査官1名。

メ モ

 

    毎年秋の季節恒例になっている家裁調査官の養成課程の面接技法研修を担当してきました。この研修の担当ももう10年近く続いてやっているでしょうか。今年の秋も和光市に来たな〜と感じます。

 今回は3つの班を担当予定で、今日は第2班の12名のフレッシュな調査官補の皆さんが参加。ここ数年、研修の出だしは「自己紹介」。名前や出身地・出身大学(院)を聞くのはもちろんですが、やはり「調査官を目指した理由」や「面接における自分の課題」も聞くのですが、これがその後の研修の展開の参考になるので、個人的には最初にこれをやるのは気に入っていますね。

 そのあとのプログラムは、参加者の一人が提供した事例でシナリオロールプレイやアドリブロールプレイをしていくことは決まっているのですが、それ以外は参加者の討論の内容次第というライブ的展開(これもこのとろこの恒例!)。今回は「つい友達感覚で話す雰囲気になってしまう面接を、どう調査面接らしくするか」という事例発表者の問題意識が開示されたので、参加者の皆さんでアイディアを出し合いましたが、次々ととても良いアイディアが出てきましたね。それらに乗せられるように、思わず私も同じ事例でデモンストレーションをお見せしました。さて、参加者の皆さんの参考になったかな?

 研修後は翌日の企業研修の担当があるため、急いで秋田に移動。新幹線から見える東北の秋を眺めながら、美味しい弁当とビール(!)をいただきました。

 

下の写真)裁判所研修所は撮影禁止なので、その後の秋田移動から。  左から「秋田新幹線」「新幹線内でいただいたお弁当」「秋田県内に入って見えた秋の夕空」「秋田駅に着いて、改札口付近にあるナマハゲのお面とハチ公の巨大ぬいぐるみ」

 

 

《39》

SYプラクティス主催「学外ゼミナール2021秋:家族療法入門(第1回)」講師

 

日 時

 

10月17日(日)10時〜12時

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

講義「家族療法の始まり」「家族療法とは」「システム論について」

ブレイクアウトルームによる質疑応答とワーク など。 

 

参加者 スクールカウンセラー・臨床心理士・フリースクール教員・小児科医など、10名

メ モ

 

    久しぶりの「学外ゼミナール(通称:外ゼミ)」を開催。今回はリクエストが多かった「家族療法」を取り上げました。早くから参加希望者がいて、早々に定員〆切になったのはありがたいことです。

 家族療法を学ぶのはほぼ初めて、という方が多かったので、「なぜ家族療法が生まれたのか」「家族療法とは何か」という基本的なことから講義を中心に、途中質疑応答を挟みながら展開していきました。

 最初の方で「家族面接と家族療法は違いますよ」という私の言葉が、参加者には(良い意味で?)引っかかったようで、それに対するコメントや質問が後半は多く出てきました。その分「心ではなく、関係に注目すること」「関係性とシステムは違うこと」などといった、大切なポイントを丁寧に説明することは心がけました。 ただ途中ワークなども入れたので、研修時間が2時間では足りなくなってしまい、最後は少し駆け足になってしまったのは、反省点ですね。

 でも参加者の皆さん、とても熱心に聞いてくれたように思いました。この研修は3回シリーズなので、次回は31日(日)。時間配分も含めてしっかりと準備したいですね!

 

 

 

 

《38》

川崎市総合教育センター心理臨床相談員研修 講師
日 時

10月13日(水)14時〜16時半

 

場 所

 

川崎市総合教育センター (神奈川県川崎市高津区溝口6-9-3)

 

内容と参加者

 

 

 講義&演習「基礎から学ぶニーズの整理の仕方~ロールプレイを含めて~」

 センター指導主事 2 名、心理臨床相談員 12 名。

 

メ モ

 川崎市総合教育センターで心理臨床相談員の研修を担当してきました。午後からの研修だったので、最寄駅のJR武蔵溝ノ口駅近くの渋くて(昭和な)美味しいカレー屋(カレーハウスデリー)で、昼食をしっかりととってから、会場へ向かいました。

 実は、今回の会場は、何年か前に何度か通ったことがあって「かっこいい建物だな〜ここで研修できるといいな〜」と思っていたところだったのですが、今回夢が叶って(笑)嬉しかったですね〜!

 研修参加者の一人に、ここで勤務している駒澤大学大学院のOBのT君がいたこともあって、何となく安心して研修に臨めましたね。そのせいもあってか、研修のお題は「基礎から学ぶニーズの整理の仕方」というものをいただいていましたが、「大学院の授業と同じ、心理臨床の体育の時間(要するにワーク中心の研修)にしよう!」と準備の段階から決めておりました。

 いざ研修を始めてみると、T君含め参加者の皆さん、とてもノリが良くて、私もそれにつられるようにテンポ良く、楽しく研修を進めることができましたね。ワークも準備していたものの8割近くをこなすことができたのも良かったですね。

 このセンターでは、事例検討会も含めて年間7〜8回研修をしているとのこと。大変研修熱心なんですね!

 いや〜また呼ばれたい研修ですね。 

 

 下の写真)左から「カレーハウスデリー」の外観。いかにも昭和でしょう?!(笑) デリーのメニューでの一押し「カツカレー」。黒いけど、うまいんです!!  川崎市総合教育センターの外観。モダニズム建築ですね!建って30年は経っているそうです。 センター入り口近く。

 


 

《37》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(9回目)
日 時

10月7日(木)〜8日(金)

 

場 所

 

岩手県陸前高田市と大船渡市の公立高校(高田高校・大船渡高校・大船渡東高校)

 

内容と参加者

 

 

岩手県総合教育センター「沿岸相談室」事業。教育指導主事2名とともに、3つの高校での教員へのコンサルテーションと生徒へのカウンセリング。 コンサルテーションは4名。カウンセリングは3名。

 

メ モ

 10月最初の岩手県総合教育センターの「沿岸相談室」事業へ合流。 個人的な用事で数日前から岩手県入りしていたので、先に沿岸の陸前高田市内のホテル入りして、1日かけて陸前高田市内をゆっくりと歩く時間が取れました。早いもので震災からすでに10年が経っていますが、「震災遺構」のいくつかの建物を、あらためてじっくりとみることができました(下の写真。奇跡の一本松元高田松原の道の駅 など)。それらの建物を見ながら、当時の津波の破壊力の凄まじさと、亡くなった人や復興のために尽力を尽くしてくれた人々の想いを、これまでよりも少しだけ深く感じることができたように思いました。

 翌日7日から2日間、教育センターの主事2名とともに、陸前高田市と大船渡市の高校を3つまわり、コンサルテーションとカウンセリングを行いました。 訪問時間はわかっているものの、教師のコンサルなのか、生徒や保護者とのカウンセリングなのか、現地に行ってみないとわからないということだったので、少しドキドキ感はありましたが、どの高校もきちんとコーディネートしてくれていたので、スムーズに相談に入ることはできましたね。

 今回は、カウンセリング経験が豊富な主事2名と一緒ということもあって、少し実験的にオープンダイアローグによるコンサルテーションやカウンセリングを試みてみました。会話の途中で、私と主事とのリフレクティング・トークをする時間を挟んで、そのあとまた対話を続けるというオープンダイアローグ的な展開をしてみたところ、リフレクティングの後の対話がとてもスムーズに流れて行ったのが印象的でした。やはり、リフレクティング・トークの時間は相談者がその会話をじっくり聞いてくれているので、そこから相談者の連想が広がることが、そのあとの対話が活性化することにつながるように思えましたね。

 このコンサルテーションやカウンセリングをオープンダイアローグ的に行うことは、そのような意味で、とても効果的のように思えました。帰りの車の中でも主事とその手応えを確認できましたね。今後のこの「沿岸相談室」では、少し意識的にオープンダイアローグをどんどん実施していこうと思いました。楽しみです。

 

 写真は、一番上の段が陸前高田の海。津波の後、新たに松が植えられていました。また以前のような「高田松原」の松林が復活しそうですね。 2段目は左から「奇跡の一本杉」とユースホステルの震災遺構。同じく震災遺構の「元高田松原の道の駅」この建物のほぼ上まで津波が来たそうです。 三段目の左から、道の駅近くの電灯が津波の力で曲がっていました。すごい力ですね。そして訪れた高校の1つとその中の相談室。ここでオープンダイアローグ を行いました。

 







 

《25》

岩手県教育委員会主催 令和3年度 岩手県授業力向上研修講座「必修1」 講師

 

日 時

 

2021年7月26日(月)14時35分〜16時5分

場 所 アイーナ いわて県民情報センター 7階「小田島組☆ほ〜る」、8階「803」「804」(岩手県盛岡市) 

 

内 容

 

講義&演習「学校で活かす実効的なカウンセリングの理論と技法」

 

参加者

 

岩手県内の現職教諭・養護教諭・栄養教諭のうち、免許状更新講習対象者 437名。

メ モ

 

 

   今年度も岩手県の教員免許更新講習の講師を担当しました。前日に盛岡入りして、ホテルでゆっくり講座内容の最終チェックもして、さらに盛岡駅前の美味しいものをしっかり食べて(今回は「ももどり駅前食堂」のももどりが良かった〜!)、気持ち的には余裕を持って会場入りできましたね。

 この講習の参加者は400人以上もいるので、会場は盛岡駅前のアイーナの7階の大きなホール(こちらは対面)と8階の2教場に分かれてオンライン配信。もうこの講座も8年近く担当して、この間ずっと同じ会場なので、十分に勝手がわかっていることも、いつになく余裕を持ってのぞめた要因かな。

 参加者は朝からずっと講義を聞いていたせいか、全体的に見ても少々お疲れの様子。この日の最後の講義である私のセッションでは、まずは少し気分を変えていただくことも目的として、2〜3人のグループになって語り合うワークの時間も挟みながら、講義を進めていきました。参加者は皆(嬉しそうに?)とても積極的にワークをやっていましたね。講座の時間配分もほぼ予定通り進められて、順調に展開することができました。うん、今まで担当したこの講座の中で、一番バランスが良かったかもしれません。研修前に気持ちに余裕を持ってのぞむのは大切ですね。

 帰りも自分にご褒美として、盛岡駅にある「じゃじゃ麺」のお店(白龍フェザン店)に寄って、美味しく早めの夕食をとって、気分良く新幹線に乗ることができましたね。

 

 写真左から)「ももどり駅前食堂」のももどり。美味かった〜! 会場のアイーナの全景と近景。研修のワークの最中に会場の様子と私をパチリ。

 


 

《24》

大泉学園・子ども・思春期クリニック主催 心理スタッフ研修会(第2回・第3回) 講師
日 時

7月23日(金祝)15時〜17時 ・ 7月25日(日)10時〜12時

 

場 所

 

Zoomによるオンライン開催

内 容

 

「オンラインによるオープンダイアローグ入門」というお題で、講義&ワーク。 

 

参加者

大泉学園・子ども・思春期クリニックの院長と心理スタッフの4名。

メ モ

 

  6月に第1回を行なった小児科クリニック大泉学園・子ども・思春期クリニックの心理スタッフが参加するオンラインによる「オープンダイアローグ」の研修の第2回と第3回の講師を担当。

  1回目は講義中心だったので、2回と3回は講義は少なめにして兎も角ワークをどんどんやっていきました。第2回は「リフレクティング・トーク」を体験することを目的として、心理職の3名の女性のグループと院長と私の2つのグループに分かれて、リフレクティング・トークのワークを行いました。女性3人グループが女子会トークのようで楽しそうで、おじさん2人のトークとは温度差(?)があったのは興味深く、面白かったですね。

 第3回はやはり2グループに分かれてそれぞれ「家族ロール」を作ってもらい、その後2つの家族ロールプレイでオープンダイアローグをやっていきました。いざやってみると、家族療法的参加メンバーへの配慮の仕方やリフレクティング・トークに入るタイミングの難しさなど、色々な課題が見えてきました。このクリニックでは実際に対面診療でオープンダイアローグを実施する予定なので、今回のようなオンラインでのワークによるトレーニングの限界も感じましたね。「次回は対面でワークをやりたい!」という声は、当然のように参加者からあがりました。

 この3回の濃密なオンラインによるオープンダイアローグ研修を行なってみて、RTを体験するレベルから本格的にオープンダイアローグを経験するような研修のあり方について、たくさんヒントをもらえましたね。さらに今後の研修で進化させていこいうっと!

 

写真左)第3回のパワポの表紙。  写真右)家族ロールプレイでの画面の様子。 


 

《23》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(5回目)
日 時

2021年7月21日(水)10時〜16時

 

場 所

 

オンライン(Zoom)による開催

 

内容と参加者

 

 

「長期研修生のための研修 第4回」 リフレクティング・トークを使った2ヶ月間の振り返りと質疑応答(2021年度長期研修生の5名とセンター主事1名)

 

メ モ

 2ヶ月ぶりに岩手県総合教育センターの長期研修生のためのオンライン研修を担当。さっそく「この2ヶ月間で学んだこと」について一人ずつ語っていただきながら、残りのメンバーで「リフレクティング・トーク」を行うという形式で振り返りを行いました。一人一人にじっくり時間をかけたので、この振り返りだけで3時間かかりましたね。

 お昼休みを挟んで、後半は当初は「公開カウンセリング」を行う予定でしたが、センター主事と研修生1名が抜けて4名だけ(それも皆女性!?)になったので、急遽「質疑応答の時間」として、研修生から私にいろいろな質問をぶつける(?)セッションとなりました。次々と研修生から出てくる質問(子育てからカウンセリングの学び方の話まで)に答えながら、午前中に話されたこととのつながりも出てきて、結果的には良い学びの時間になったのではないかと思えましたね。

 さて、次回のこの長研生の研修は、8月下旬にやはりオンラインで行う予定。この1ヶ月で各研修生がどのような学びを得ているか、今から楽しみです!

         右の写真)終了間際にパチリ。最後は長研生4名でした。


 

《22》

日本産業カウンセラー協会東京支部主催研修「家族療法入門」講師
日 時

7月17日(土)と18日(日)いずれも9時半〜16時半

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

「家族療法入門」として、「家族療法の始まり」「システム論について」「円環的思考について」「ジョイニングについて」「コンシェルジュ・ワーク」「家族ロールによる家族面接ワーク」などの講義と演習

 

参加者

産業カウンセラー協会会員や一般の方(人事担当会社員、小児科医師、保健所心理相談員など)9名

メ モ

 

 先週に引き続き、日本産業カウンセラー協会主催の研修を担当。今回は「家族療法入門」というテーマ。秋田から帰ってきた翌日の週末の土日に連続で、計12時間のオンライン研修という考えてみるとハードスケジュールでしたね。もともと私は研修の準備はギリギリまで考えるタイプなので、秋田からの帰りの新幹線の中でも、この研修の内容を考えていました。あまり無理はいけませんね。このスケジュール管理は反省。

 ただ、久しぶりの「家族療法の入門」の研修だったので、初めて「家族療法」に触れる方を想定して、「家族療法とは何か」はもちろんのこと、「家族療法の始まりは何か」という原点回帰の部分もしっかり講義するような内容を盛り込んでみました。その点では、今まで使用していた家族療法の研修のパワーポイントの内容を1から見直して、準備したので、準備に時間がかかりましたし、やはりギリギリまで準備に格闘しましたね。

 当日の参加者は、連休を犠牲にしても(?)学ぼうというとても意欲のある方ばかりでしたので、自然と質問も活発に出て、それに私がしっかりと丁寧に答えることによって、私が準備したもの以上に家族療法の学びが深まった感じがしましたね。研修時間もたっぷりあったこともあって、ブレイクアウトルームを駆使したワークもたくさん行うことができました。最後には参加者に家族ロールを作ってもらって、参加者全員の前で公開でオンライン家族面接のロールプレイをやってみましたが、セラピスト役が学びになったのはもちろんのこと、家族ロールを作った方も気づきがあったという報告があって、やってみてとてもよかったと思えましたね。家族ロールプレイはホント学びが深まることが多いです。今後も家族療法研修では、この家族ロールプレイはどんどん使っていきたいですね。

左の写真)家族ロールプレイの最中のパソコン画面。家族ロールは兄弟役。一人がセラピスト。他の参加者はビデオオフにして観察してもらいました。兄弟役の方はなかなか迫真の演技でしたね。


 

《21》

秋田県社会福祉協議会主催 新人生活保護担当職員研修 講師
日 時

7月16日(金)9時半〜15時半

 

場 所

 

秋田県社会福祉協議会会館 10階 大会議室(秋田県秋田市)

内 容

 

講義&演習「ケースワーカーのストレスマネジメント」「面接技術の基本」

 

参加者

秋田県内の福祉事務所に勤務する新任の生活保護のケースワーカー35名。

メ モ

 

 3週連続で先週に引き続き秋田県社会福祉協議会が主催する生活保護担当職員の研修、今回は新任のケースワーカーの研修を担当しました。やはり前日の夕方に秋田入りして、今回は秋田市内で評判の居酒屋「さけ富」で一人壮行会(?)を行いました!笑。いや〜美味しい秋田おでんと日本酒で元気付けられましたね〜!

 研修内容は、生活保護のお仕事はストレスフルなことが多いとあって、まさにストレスにどう対処していくかについて午前中は講義や隣同士で討論をしてもらいました。最初は少々受け身な姿勢だった参加者も、討論を重ねていくごとに少し積極性が出てきた感じ。午後は生活保護ではいろいろな方とお会いするということで「面接の技術」を講義とペアワークで学んでいただきました。だいぶ雰囲気に馴染んでいたいたので、ワークは参加者の皆さん楽しんでやってくれたようですね。ただ最後のまとめの講義の部分は、いざ講義してみると、少しまとまりが悪かった感じがしましたね。またの機会があるならば、修正が必要だと思いました。

 今年度の秋田県の生活保護関連の研修はこれで終了。3回とも前日入りして秋田の美味しい店に行けたのはよかったな〜。もし来年も呼んでいただけるのならば、前日入りのルーチン壮行会は続けるにしても、研修内容はしっかりとより良いものに更新しなければいけませんね。反省・反省!

 

  

 写真)左から「行きの新幹線からの秋田市近くの景色。秋田はもうすっかり夏でした」 

  「研修の前日夜に寄った『さけ富』の入口」「さけ富で食べた秋田おでんの1つの『かに面』。美味しゅうござ

   いました!」「秋田おでんの『きりたんぽ袋』と秋田県鹿角市の酒『千代盛』」  

  下の段にいって左から「研修の休憩時間に講師席からパチリ」「研修会場は10階だったので、秋田市内が一望で

  した」「帰りの新幹線からパチリ。完全に夏の雲でしたね。この翌日に秋田は梅雨が明けました」   

                       


 

《20》

日本産業カウンセラー協会東京支部主催研修「アドラー臨床心理学入門 第2回」講師
日 時

7月11日(日)9時半〜16時半

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

「アドラー臨床心理学入門 第2回」として講義と演習

 

参加者

産業カウンセラー協会会員や一般の方(大学生、エンジニア、行政相談員など)10名

メ モ

 

 産業カウンセラー協会の「アドラー臨床心理学入門」の研修の第2回目を担当しました。前回はオンライン研修にもかかわらず、講師は代々木にあるカウンセラー協会の事務所に行かなければならなかったのですが、今回は自分から強い要望をしたこともあって、代々木まで行かないで自分のオフィスから配信することができました。

 今回の内容は、アドラー心理学の「基本前提」という理論の続き(個人の主体性・全体論・対人関係論)と、臨床における「勇気づけ=勇気が高まる関わり方」について、ミニ講義を挟みながら実習を中心に行いました。ブレイクアウト・ルームを多用して、2人1組の会話練習をバンバン行っていきましたね。研修時間はたっぷり(6時間)あったので、ワーク中心でじっくり・ゆっくりとできたのはよかったです。 

 ただ、ちょっとゆっくりやりすぎたせいか、最後は時間が足りなくなり、解説が少し駆け足になってしまったのは、反省点かな。参加者の皆さんの振り返りや感想をお聞きする時間もあまりなかったのは残念でした。

 長年のテーマである「アドラー心理学を心理臨床にどのように応用するか」という点では、今回の研修の準備をするにあたって色々なアイディアやワークを新しく作ることができたので、私自身もとても勉強になりました。今後もこの「アドラー臨床心理学」をどんどん考察を積み重ねていく必要性がありますね。

 

左の写真) ブレイクアウト・ルーム中にパチリ。Zoomのバーチャル背景は

     このサイトの表紙と同じものにしています。


 

《19》

家調協さいたま支部企画「面接技法セミナー第2回」講師
日 時

7月10日(土)13時〜15時

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

テーマ:クライエントに対する際の「関わり方」:

講義&演習「聴き上手の技化」「ジョイニングについて」など。会話練習と質疑応答

 

参加者

全国の家裁調査官  26名

メ モ

 

 家裁調査官有志によるオンライン研修の「面接技法セミナー」の第2回を担当。今回は全国から26名の家裁調査官が参加してくださいました。

 今回も事前に企画担当の調査官と打ち合わせをして、家裁調査官に最近のテーマである「働き掛け」について、前回の水平的な思想を元にどう考えるかを、今回はワークを多めにしながら研修内容を企画しました。

 今回のテーマとして「クライエントに対する際の『関わり方』」としていたので、ワーク中心で2人1組になるブレイクアウト・ルームを多用しながら、「話の聴き方の技化について」「ジョイニングについて」などの基本会話練習を繰り返し行って、最後は架空事例(家事事件)を使って「面接前打ち合わせ」のワークまで行いました。今回もまた参加者は熱心に参加して、しっかりとワークしてくれていたように思いましたね。

 今回の研修の感想はまたいずれいただけると思いますが、たくさんの質問をいただけると思うので、それらの質問に対してしっかり答えながら、第3回の内容を作っていきたいですね。

 次回は8月。また担当者と打ち合わせながら、しっかりと準備してのぞむぞ〜!

 


 

《18》

岩手県立総合教育センター・スーパーバイザー業務(4回目)
日 時

2021年7月8日(木)〜 9日(金)

 

場 所

 

岩手県沿岸地区(宮古市・釜石市)の高校

 

内容と参加者

 

 

・宮古高校・釜石商工高校・釜石高校(定時制)を訪問。教育相談担当、教員へのコンサルテーション(副校長1名・教育相談担当3名・教員2名)。

 

メ モ

 秋田での研修を終えてからすぐに岩手県盛岡市に移動して盛岡泊。翌日は岩手県立総合教育センターの主事の車で岩手県宮古市に移動。2日間に渡って今年度2回目の岩手県沿岸部の高校訪問しました。今回は宮古市と釜石市の合わせて3つの高校を訪問して、主に教育相談担当の先生方を中心にお話を伺いました。

 1学期も終わりに近づき夏休み前ともなると、色々な問題が学校現場では起こっていましたね。2日間の訪問でたっぷりとコンサルテーションを行いながら、1つ1つのケースに丁寧に対応していきました。

 8日の夜は宮古市内の旅館(浄土ヶ浜旅館)に宿泊。その夜は宮古市内の寿司屋「魚正」に行って、新鮮なお寿司をいただき、しっかりとパワーをもらいましたね。そんなパワーをもらいながら、2日間のコンサルの内容は、中々ディープなものもあり、移動の車の中では同行した主事の先生とケースカンファ状態でしたね。意外とこの仕事はエネルギーを使いますね。それを補うのが、訪問の合間に食した宮古や釜石での食事。(宮古市魚菜市場内の食堂「丼の店おいかわ」の海鮮丼や、釜石市の佐々木食堂の中華そばと焼きおにぎり、美味しかった〜!)こんな楽しみが活動のエネルギー源ですね!!

 さて、次回は9月上旬にやはり釜石高校に行く予定は決定。頑張ろうっと!

 

写真)左から「宮古市魚菜市場入口」「市場内にある丼の店おいかわと海鮮丼」

   8日の夜に寄った「魚正の入り口」 下の段「魚正の特選握りとすじこ巻き」

   9日のお昼に行った「佐々木食堂の中華そばと焼きおにぎり」

   今回の写真は完全に食べ物シリーズですね〜!


 

《17》

秋田県社会福祉協議会主催 課題別管理職員研修 講師
日 時

7月7日(水)10時半〜16時半

 

場 所

 

秋田県社会福祉協議会会館 7階 会議室(秋田県秋田市)

内 容

 

講義&演習「管理職者による部下への支援のあり方について」

 

参加者

秋田県内の福祉事務所に勤務する新任の所長ならびに管理職者6名。

メ モ

 

 先週に引き続き秋田県社会福祉協議会が主催する生活保護担当職員の今度は福祉事務所所長や管理責任者の研修を担当しました。前日に秋田入りして、秋田の天ぷらの名店「天ぷら・みかわ」でやはりしっかりと英気をいただきました。(美味しいものを食べるのは、秋田での研修前日の恒例になりましたね〜笑)

 今回は管理監督者(福祉事務所の所長・課長・スーパーバイザーなど)の研修。参加者は先週よりも少し年齢層が上がって、県職員としての経験が豊富な40代〜50代後半の方。今回もいつものように「自己紹介」ワークから「自分の問題意識を語る」ワークと、自己開示ワークを中心とした研修スタイルで展開していきました。今回は、しっかりと自分の経験・体験を丁寧に語ってくださる方ばかりだったので、最初の方から良い雰囲気で進められましたね。

 午後も前回以上に参加者の経験に基づいたコメントが飛びかうようになって、まさにオープンダイアローグ的な対話空間になっていったように思えました。最後の振り返りは、思い切ってリフレクティング・トークの形式でやってみましたが、少し説明不足だったこともあって、ちょっと中途半端になってしまったのは、反省点ですね。やはり、リフレクティング・トークを行うときは、丁寧に導入する必要性を改めて感じました。

 来週も続けて秋田に来る予定。今度は新任の生活保護ケースワーカーの研修。がんばるぜ!!

 

 写真)左から「天ぷら・みかわの入口」「みかわでのウニと大葉の天ぷらと秋田の日本酒『ゆきの美人』」「天茶漬も美味しかった!」「研修会場に行く途中のお堀に咲いていた蓮の花」「社会福祉協議会会館ビル」

                          


 

《16》

 日本支援助言士協会 主催 オンライン研修会 講師
日 時

7月3日(土)13時〜17時

 

場 所

 

Zoomによる開催

内 容

 

「臨床現場でのものの見方・ふるまい方」として「円環的思考」「ジョイニング」について講義と演習

 

参加者

コミュニティーカウンセラー資格獲得を目指す方(学習塾・保育所経営。専門学校講師など)5名。

メ モ

 

  日本支援助言士協会が主催する研修講座を久しぶりに担当しました。これまでずっと横浜市の協会のオフィスに行って、対面の研修を行っていましたが、今年度からは完全にオンライン研修に切り替えたとのこと。研修参加者は「コミュニティ・カウンセラー」という資格を取るために全国から来られていたことを考えると、コロナ情勢ということも含めて良い決断をしたと思います。今回も静岡や広島からの参加の方がおられましたね。

 オンライン研修になって以前よりも研修時間が短くなった(6時間→4時間)のですが、研修プログラムの内容はあえてそのままにして、ワークの数などを調整して望みましたが、十分に内容をこなすことができました。途中ブレイクアウト・ルームも多用しましたが、まずまずスムーズに展開できたのも良かったです。

 今回の参加者もとても熱心な意欲的な方が多くて、現場にいる方ならではの質問も結構出ましたね。それらに丁寧に私が答えることで、より研修内容が深まった感じがしました。まあ全体的にこの支援助言士協会の研修は、オンラインになっても講師としてのやりがいは、以前と変わらなかったですね。今後は、少しずつオンライン研修に即した研修内容にマイナーチェンジしていく必要はありそうですね。今後の課題です。